STORY 長編
□休日
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今日は日曜日。
学校も休みでそれぞれ思い思いの休日を楽しむ。
「鈴木〜!!」
「うわ!どうした!?頭に雪積もってるぞ!!」
「いや〜待ち合わせして出かける事なんてあんまりないからチョット早く来ちゃってさ〜♪」
「チョットって何分?」
「丁度180分♪」
「ひゃ…3時間じゃん!!」
「チョット早かったよな?」
「チョットどころじゃないだろ!!こんな雪の中で!!とりあえず喫茶店で温まろう!!」
「鈴木〜足の感覚ないから立てない〜!」
「……」
鈴木は佐藤を背負って喫茶店へ向かった
カランカラン
「いらっしゃいませ」
「2人です」
「奥の窓側の席へどうぞ」
「よいしょ」
「ありがと鈴木!」
「…ったく。待ち合わせには5分前に来れば十分だから!!」
「うっす!」
「注文お決まりですか?」
「コーヒーで。佐藤は?」
「パフェで!!」
「寒っ!!バカ!!暖かいもの頼めよ!!」
「じゃココアで♪」
「かしこまりました」
「そ〜いえば佐藤、3時間も一人で何してた?」
「雪眺めてた!」
「乙女か!!」
「あ!あと目の前でお婆ちゃんが滑って1回転ハンドスプリングしてピシッとポーズ決めたの見た!」
「凄いシーン目撃したな!!」
「あと荒れ地に咲いたススキみたいな頭のオジサンの髪の毛がカラスに食われるトコとか見た!」
「切ない…!!!」
「あぁ!!!!!」
「な、何!?」
いきなり佐藤が窓を指差し叫んだ
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