STORY 長編
□出張
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本日の天気は大雨。
「なんか悪いことありそうな天気だな〜」
「鈴木〜!おっはよ〜」
「おはよ〜」
「今日も爽やかだな〜♪」
「どこが!?超ジメジメしてるけど!!」
ガラッ
「席につけ!!コラ!!」
「ん?アレ誰だ?」
3年V組に突然やって来たのは迷彩柄のヘアバンドをして青いおしゃぶりを身につけた赤ちゃんだった。
「鈴木……あれ俺の弟だ」
「佐藤の弟?!まじで!?」
「弟!何しに来たんだ?」
「お前誰だ!?コラ!!」
「鈴木〜人違いだったみたい」
「自分の弟間違えんな!!」
「鈴木って弟いないんじゃないの?」
「カンナズビィ!!そうだった!!俺弟いないんだ!!」
「俺もう佐藤わけ分かんねーわ…」
「鈴木…その内俺という存在が分かるビッグな男になるさ」
「……俺小さい男でいーわ」
キーンコーンカーンコーン
「早く席につけ!!コラ!!撃つぞ」
「ライフル!?鈴木!!あの子ライフルなんか振り回してる!!」
「オモチャだろ」
「試すか?コラ!!」
バンッ
天井に向けて撃たれたライフル。
天井には銃弾が食い込み、ライフルからは煙が出ていた。
「「「本物――――!?!?ι」」」
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