STORY 長編
□文化祭
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寒さも厳しくなりつつある秋の終わり。
近づいてきたこの学校での最後の文化祭を前にワクワクしている3年生。
勿論3年V組の生徒たちも待ちきれない様子だ。
「松林〜!来週はついに文化祭だな〜!」
「俺、鈴木。そうだな。文化祭もう来週なのに出し物決まってないの俺達のクラスだけだぜ?」
「先生が出張から帰って来ないからな〜ι代わりに来てるコロネロ先生怖いし早く帰ってきて欲しいよな〜」
「ホント何やってんだか…」
「出し物何するのかな〜?」
「ん〜普通に去年の文化祭と同じようなモンだろ」
「俺、去年も一昨年も休んで文化祭一度も出たことないんだよ〜」
「あ〜この時期インフルエンザとか流行るしな」
「一昨年は熱射病だけどさ〜」
「11月のこの時期に!?」
「去年は夏バテしたしさ〜」
「夏バテ!?どちらかというともう冬!!!!」
鈴木が思い切り佐藤にツッコミを入れていたとき教室のドアがもの凄い勢いで開かれた。
「う゛ぉおい!!!」
「スクアーロ先生!!!」
「帰ってきた!!みんなスクアーロ先生が帰ってきたぞ〜!!」
「「「スクアーロ先生〜」」」
涙を目にためて生徒たちはスクアーロ先生の元へと駆け寄る。
「う゛ぉおい!!離れやがれカスどもぉ!!気持ち悪ぃ!!」
「今日はプレステ新機種がやりてぇから休校にするぅ!!!」
「「勝手に―――!?」」
「先生来週は文化祭ですよ!!」
「出し物決まってないの俺たちだけですから決めないと!」
「黙れェ!!!文化祭とプレステどっちが大事だと思ってんだぁ!?」
(((まさかプレステとか言う気じゃ…!?)))
「プレステに決まってるだろうがぁ!!!」
(((マジで―――!!??)))
(((俺達の最後の文化祭がプレステに負けた―――……)))
「プレステはいつでも出来るじゃないですか!!」
「今日やりてぇんだぁあ!!!」
(((本能のまま――――!!!!!)))
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