STORY 長編
□数学
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今日は数学の先生がお休み。
自習になると予想して喜ぶ3Vの生徒たち。
「今日自習だよな〜?」
「そうでしょ。数学の先生スクアーロ先生と喧嘩してフルぼっこにされたらしいわ」
「あー…どんまいだな…」
授業開始のチャイムと共に教室のドアが吹っ飛んだ。
「「ちょ――――!!!!!」」
そこに現れたのは、勿論スクアーロ先生だった。
「「え…?」」
「う゛ぉおい!!座りやがれクソガキどもぉ!!!」
イラだっているスクアーロ先生。
「今から倫理の授業じゃなくて数学ですよ…?」
「んなこたぁ知ってんだよクソガキ!!!」
「え…じゃあ…」
「オレのせいで負傷したから代わりに授業やれって言われたんだぁ!!!ボスによぉ!!!」
((ボス…?先生が誰かの言うこと聞くなんて…!!))
「う゛ぉおい!!とりあえずカンナズビィーと佐藤以外は椅子の上に正座しろぉ!!!」
((何故――――!?))
「な、なんでですか?」
「俺だけ罰喰らうなんてムカつくからだぁ!!!」
((理不尽―――――!!!))
「やったぁ!!僕は見逃して貰えた!」
「ずりぃーなカンナズビィーと佐藤だけ〜」
「カンナズビィー!!!」
「はい?」
「お前は授業が終わるまで空気イスだぁ!!!!」
((ちょ――――!!かわいそすぎる―――!!!))
「うっぐ…」
((カンナズビィー泣いた…))
「先生〜俺は?俺は?」
((佐藤ワクワクしてる――!!!?))
「お前は逆立ちだぁ!!」
((さ か だ ち――――!!))
「うお☆聞いた?俺だけ逆立ちだって♪妬むなよ♪」
((妬まねぇよ…むしろ正座で良かったよ…))
佐藤は逆立ちを始めた。
((もはや佐藤のやつ黒板全く見えてね――――!!!!))
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