STORY 長編
□遠足
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生徒達はグラウンドに集合した。
出発式が行われている。
「えー次は校長からの言葉です」
「えー今日はこんな晴天の日に遠足を決行することが出来、…んっ!?雨?!」
明らかに校長の上だけ雨が降っている。
上を見るとそこには…
スクアーロ先生!!!
スクアーロ先生はグラウンドに面した二階の窓からジョーロで校長の上に水をかけていた
(((明らかにバレるわ――――!!!!)))
「ちょっとスクアーロ先生何やってるんです!?」
「う゛ぉおい!!校長!!雨だぞ!!!遠足は中止だぁ!!!」
(((バレてないと思ってる――――!!!!)))
「決行しますよ!!!!」
「チッ」
スクアーロ先生は大きな音をたてて舌打ちした
ただ校長をずぶ濡れにしただけだった
(((あいつバカだ―――――――!!!!)))
「え―、ということで今から出発しますが、体調が悪い人は先生の車で行きますから集まって下さい」
そこには5人が集まった
その中にロングヘアーの男がいた
(((あいつ何気なく車にのろうとしてる――――!!!!)))
そう、その男はスクアーロ先生だった
「あいつどんだけ歩きたくないんだよ…」
「あ、なんかダメって言われてるみたいだぜ!」
「うわっ!さっきまでメッチャ元気だったのに具合悪いフリしてる!」
「あ、バレて置いていかれてる!」
「悔しそうに石蹴りだした!」
「蹴った石が跳ね返って目に入って流血してるぞ!」
「…バカだ。」
「…バカだ。」
こうして生徒たちは出発した
最初は元気に歩いていた生徒たちも、だんだんと疲れを見せ始める
「おい!鈴木!さすがにキツイな〜」
「ああ。ところでさっきから何か歌声きこえねぇ?」
「え?」
「♪あなた 追って〜出雲崎〜悲しみの日本海〜♪」
(((スクアーロ先生が歌ってる…!!!)))
(((しかもジェロの歌…!!!)))
「あ、なんか手上げたぞ!なんだ?」
「…タクシー乗ったぞ」
((やりたい放題だな!!!!))
長い距離を歩き続けて2時間。
やっと目的地へ到着した。
「う゛ぉおい!!!!遅ェぞぉ!!!!!早くきたが生徒が集まってから昼飯だから食えなかったぞ〜!!!!」
(((タクシー乗ったくせに!!!!)))
「よし!!!昼飯食うぞ!!!」
「なぁ、鈴木お菓子いくらぶん買った?」
「300円までだろ?」
「誰も守んねぇよ!」
「なぁ!スクアーロ先生のお菓子の袋に3百円ぶんってかいてあるぜ!」
「おい!あいつの弁当の梅干し…ウメトラ兄弟だぜ!あと焼き肉やさんとかうまい棒もはいってるぜ!」
「お菓子を弁当に入れてお菓子300円までの規則を誤魔化してる!!!!!」
「どーでもいいとこ真面目だな…」