STORY 長編
□夏休み〜補習編〜
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長い修業式を経てホームルーム。
3年V組でも一学期最後のホームルームが始まる。
バァァーン
勢いよく扉が開きスクアーロ先生が入ってくるが、もう生徒もこの状況に慣れた様子だ。
毎年聞かされる夏休みの心得や夏休みの過ごし方などの話が始まると誰もが思っていた。
「今から
夏休みスタートだぁ!!!!!!」
「???」
生徒は突然の夏休み宣言に戸惑う。
「喫煙、飲酒、夜間外出、ピンポンダッシュ、消しゴムをちぎってカンナズビィーになげる行為はバレるな―――!!!」
(((バレなきゃいいの―――!!!???)))
「解散!!!!!!!」
(((こんなんでいいの!!!!????)))
スクアーロ先生はおもむろにアロハシャツに着替え、浮き輪を腰につけ、シュノーケルを口に含み、スクール帽子を被り、ゴーグルをつけた。
(((めちゃめちゃ夏をエンジョイしようとしてるよ…!!!)))
「先生もう海にいくんですか!?」
「う゛ぉおい!!!どう見ても山に行くかっこうだろぉ!!!!!」
(((確実に海だろ!!!!!間違ってる――――!!!!!)))
「山かぁ〜」
((佐藤ふつうに納得してる――――!!??))
「う゛ぉおい!!夏休みだぁ!!!!」
テンション上がりまくりのスクアーロ先生はロングヘアーを無理矢理入れ込んでモコモコしたスクール帽子も気にせず教室を飛び出そうとした。
「先生!今から補習ですよ!」
スクアーロ先生の動きがとまる。
「う゛ぉおい!!!!補習だとぉ!!???」
「はい。赤点とった人はみんな今からその教科の補習です。俺らみんな倫理赤点でしたから」
「う゛ぉおい!誰だぁ!!!倫理を赤点にしたやつはぁ!!!」
(((お前だぁ!!!!!!)))
「最悪だよな〜あの手の動き書くテストまじで赤点だったしι
てかあのテスト見ずに捨てたよな!!??」
「そうだぜ!本当落第させたいだけだろ!!!」
「オレは1という好きな数字を成績にしただけだぞぉ!」
(((好きな数字で成績決めんな――――!!!!)))
(((しかもオレら1点かよ…)))
「佐藤、俺ら最悪だな〜倫理のせいでみんな補習だぜ」
「仲間増えて良かったぜ!俺どっちにしろ補習だったし!全部1点だったから♪」
(((佐藤は卒業出来るのか…!!??)))
「貴様らぁ!なにやってんだぁ!!!!!オレの夏休みを奪いやがったカスどもはたたっ斬る!!!!!」
(((お前が俺らの夏休み奪ったんだよ!!!!)))
「私は嬉しいわ!先生と一緒にいられて♪」
(((アンジェラ出た――――!!!!)))
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