STORY 長編
□夏休み〜肝試し編〜
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「ね…ねぇ…?私達さっきもココ通らなかった…?」
「俺もそんな気がする。佐藤どうなってんだ?」
「鈴木!俺に聞くな!」
「佐藤にしか聞けねぇだろ!!佐藤ん家の墓だろ!!」
「俺にも分からね〜や!ハハ」
「うそだ…俺達迷ったの…!?グスッ」
「ま〜ま〜!泣くなカンナズビィー!俺達はただ………
迷っただけだ!」
「「「そのまま――――!!!ι」」」
「グスッ」
「何の励ましにもなってねぇよ…。」
「ここの墓が有名なのは『一度足を踏み入れたら二度と出られない』かららしいし〜!俺ら貴重な恐怖体験中だぜ!」
「「「……………………怖ェ!!!!」」」
楽しそうな佐藤と恐怖を覚える四人。
ガサッ
「ねぇ…今物音しなかった…?」
「アスカ何言ってるのよ!怖がらせないで!」
「でも」
ガサガサッ
明らかに暗闇の中、物音がしている。
「うそ…まさか…。」
「今日って金曜日だ!」
「嘘…まさかアメリカで有名な恐怖映画の…」
「ジャクソン!!!!!!」
「「「誰だよ!!!!マイケル!!??」」」
「佐藤それを言うならジェイソンだろ!!」
「そうそう〜今日は…金曜日。
16日の金曜日!!!」
「「「普通の金曜日だ―――!!!」」」
コツ…
コツ…
黒い影が段々と3年V組の生徒達の方へ近づいてくる…
コツ…
コツ…
「誰か…!誰か来るわよ!!」
「ひいっ…!」
「カンナズビィー変な声出すなよ」
コツ…
「ワクワクだな〜ジャクソン♪」
「だから違ェよ!!」
コツ
足音が止まる。
ゆっくりと月の光が黒い影に射していく―…
「来た…!!!!」
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