STORY 長編

□休日
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「「スクアーロ先生!!!!」」


窓の外には黒いコートを羽織って颯爽と歩くスクアーロ先生が!


「自分の長い髪の毛をマフラー代わりに巻いてる――!!!」


「頭いい!」

「なんで!?佐藤の感性わかんね―――!!」


「だってオレのマフラーなんかツルツルして暖かくね〜もん」

「うわ!シルクじゃん!!」


「ミルクっていうんだコレ」

「シルク!!ミルクは牛乳!!」


「はぁ〜オレアクリルのマフラー巻くのが夢なんだ〜」

「佐藤の夢って……」



「スクアーロ先生何してるのかな?」


「そういえば先生、休日何してるか気になるよな」


「気になる〜」


「よし!佐藤!先生の休日捜査しようぜ」

「面白そ〜」




鈴木と佐藤はスクアーロ先生の休日の過ごし方を見るために尾行を始めた。




「休日ひとりで何すんだろ?」

「もしかして彼女とデートの待ち合わせだったり!」


「あ!佐藤!先生が薬局に!」


「彼女が病気で薬を買いに来たのかな?!」


「佐藤お前、彼女ネタ好きだな」


佐藤と鈴木はスクアーロ先生のあとを追って薬局に入った。
スクアーロ先生は真っ直ぐにシャンプーコーナーまで歩いていった。



「「え?!」」


スクアーロ先生の姿を見た佐藤と鈴木は声をあげた。


「「し…シャンプー嗅ぎまくってる―――――!!!」」


シャンプーコーナーに行ったスクアーロ先生はシャンプーを手に取りフタを開けると臭いを嗅ぎ出していた。


「な…何してんだ!?」

「さぁ?臭い確認?!」



スクアーロ先生は次々にシャンプーを嗅ぎ回る。


「お!なんか気に入ったヤツがふたつあったみたいだな」


「どっちにするかかなり悩んでる!!」


「あ!ふたつともカゴに入れた――!!」


「シャンプーは臭いで決めるんだ〜」


「お!おい佐藤あれ見ろ!!」



佐藤がスクアーロ先生を見ると、スクアーロ先生は大量のトリートメントをカゴに入れていた。



「「どんだけ―――!!!」」



「うわ!久しぶりにコレ言った気がする!」

「スクアーロ先生置いてるトリートメント全部買ってる!!」


「どれだけ髪の毛の手入れ気をつけてんの!?」


「だからあんなにサラサラヘアーなのか……」



スクアーロ先生の髪サラサラの理由を知った佐藤と鈴木だった。



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