薄桜鬼『桜恋録』1

□No.12 @
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名前「あれれ〜?おっかしいぞォ〜?」




現代ではみなさんお馴染みのこのセリフ。


やあやあみなさんこんにちは、苗字名前です。

いや別に、コ○ン君ごっこをしているわけじゃないんです。




名前「絶対におかしい。だってさっき、確実にここに置いておいたもん」




私は、そう呟いて机と睨めっこをする。



状況を説明しよう。

机に確実に置いておいた手拭いが、私が厠に行って帰ってくる間に無くなっていたのである。

以上。



……いや別にさ、これだけならいいんだよ。

風が吹いてきて飛ばされちゃったのかな?とか急遽手拭いが必要になった誰かが借りて行ったのかな?とかいろいろ考えられるし。


これだけではないから、困っているのである。




名前「なーんか最近、おかしいよねえ……」




異変を感じたのは1週間ほど前。


廊下を歩いていたら、小石が飛んできたのだ。

その時は、誰かが踏んづけて偶然飛んできたのかなって思ったけど、それが1日2、3回、しかも4日ほど続いたのだ。


その他にも、私がお茶を運ぼうとしたら廊下に数枚の手拭いが敷かれてあったり。

縁側で1人のんびりとお茶を飲んでいたらゴミが飛んできたり。


今朝なんて、私の部屋の真ん前の廊下がゴミで散らかされていた。



……なんか、振り返ってみて気づいたわ。







名前「……これ、いじめじゃね?」
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