薄桜鬼『桜恋録』1

□No.12 A
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──── その後、あの隊士達がどうなったのかは何も聞いていない。


何も言われないということは、恐らく切腹させられてしまったんだとは思う。



そして何より、一般隊士達の私を見る目が変わった。

土方さんが上手く説明してくれたのだろうけど……。





「聞いたか?苗字って副長の小姓だったらしいぜ」


「しかも、副長の親戚なんだとよ。」





屯所掃除をしていたときに聞こえた隊士達の会話に、私は思わず固まるのだった…。













(……おい、何でここの壁凹んでるんだ?)


(……げ。)


(………苗字ーーー!!)


(いやいやアレはしょうがな……ぎゃああああああああああ!!!!)
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