薄桜鬼『桜恋録』1

□No.14 @
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名前「 ──── えっ………?」




私は今聞いた言葉が信じられず、思わず聞き返した。




名前「すみません、今何て……?」


土方「これを問題を起こさず届けて昼七つまでに戻ってこれたら、見張り付きでの外出を許可するっつってんだ。二度言わすな」




う、うそ………。

外出許可!?!?




名前「えっ、な、なんで急に……?」


土方「……なんだ、いらねえのか?」


名前「い、いりますいります!是非やらせてください!!」


土方「ったく……」




土方さんは持っていた封を私に差し出す。




土方「これをいつも世話になっている商家に届けてくれ。これが地図だ」


名前「は、はい……」


土方「いいか、寄り道するんじゃねえぞ。少しでも時間を過ぎれば外出許可は出さねえ。いいな?」


名前「はっ、はい!」




私は封を受け取って部屋から出る。

そしてしばらくその封を見つめて……





名前「よっしゃーーーーーー!!!!!」



土方「うるせえ!!騒ぐんじゃねえ!!!!」
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