薄桜鬼『桜恋録』1

□No.16
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──── ズズズ……

パチパチ……




名前「ふう…………」




寒い日はお茶と火鉢が身に染みますね。

みなさんこんにちは、苗字です。


今日は斎藤さんが急遽用事で出かけたため、私も午後から休みになりました。

午前中のうちに千鶴と一緒に洗濯と掃除は済ませておいたから、午後からは2人でのんびりしています。


千鶴が入れてくれたお茶は本当に美味しい。

千鶴が一緒に出してくれたお饅頭も食べていると、「名前、名前!」と千鶴が小声で私の名前を呼んでくる。


彼女の方を見れば、2段のトランプタワーならぬ百人一首タワーができあがっていた。




千鶴「で、できた……!」


名前「えっ、すご!すごいじゃん千鶴!」


千鶴「う、うん!」




最近千鶴は、私が教えた遊びを次々とマスターしていく。

私もそれが面白くて、千鶴にいろんな遊びを教えている。

今だって、ついさっき教えたばっかりのトランプタワーを千鶴は百人一首で完成させてしまった。


……………だけど、




名前「…………暇だね」


千鶴「そうだね……」




……やっぱり、午後が丸々空いてしまうとさすがに暇だ。

トランプタワーも完成しちゃえばそれまでだしなぁ。


私はゴロンとその場に横になった。


何か面白いことないかなー………。



…………あっ、そうだ!!!
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