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□No.26
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──── 翌日の朝。


私は朝ご飯を食べに広間へ入った。

すると沖田さんが目をパチクリさせた。




沖田「……あれ?前髪留めたんだ」


名前「荷物漁ったら髪留め出てきたの」


沖田「なーんだ、残念」


名前「ちょっとそれどういう意味」




昨日半泣きで制服のポケットを漁ったら、奇跡的にヘアピンが1本入っていたのだ。

そのヘアピンで前髪を留め、おでこを出すスタイルにした。


すると私の前に座る左之さんも不思議そうな顔で私を見てくる。




原田「ん、なんだ?何かあったのか?」


名前「もうね、今世紀最大の事件が起こったの。前髪消し飛んだの」


原田「何があったんだよ……」




土方さんはというと、知らぬふりで味噌汁を飲んでいる。

マジで覚えてろよ、私の前髪を消した恨みは一生残るぞ。




沖田「左之さんにも見せてあげればいいのに」


名前「絶対に嫌」




くつくつと笑っている沖田さんを、私は思い切り睨む。


ヘアピンがあったのは不幸中の幸いだった。

でもこれから暫くおでこを出して生活しなければならないと思うと、物凄く憂鬱……。




原田「……よくわからねえが、その髪も似合ってるぜ?」


名前「一生ついていきます左之さん」




憂鬱だったけど苗字名前は単純なので、一瞬で元気になりました。

とりあえず、ワカメ食べまくろう。












(梅の花ー!一輪咲てもうめはうめー!
春の草ー!五色までは覚えけりー!
しれば迷い!しなければ迷わぬ恋の道ー!)


(楽しそうなことしてるね名前ちゃん)


(苗字ーーーーーーっ!!!!!)
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