薄桜鬼『桜恋録』1
□No.17
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──── その時は突然やって来た。
名前「……え?島原?」
私は、目をぱちくりさせて聞き返す。
原田「ああ。これから俺達で行くんだが、名前も行ってみねぇか?金なら俺達が払うしよ」
名前「え、でも……奢ってもらうなんて、そんな迷惑かけられないよ」
永倉「なーに今更遠慮してんだよ、水臭ェじゃねーか」
藤堂「そうそう!それに、島原行きたいって言ったのは名前だろ?」
名前「うぇ?」
私、そんなこと言ったっけ……?
そう思って記憶を慌てて辿ってみる。