薄桜鬼『桜恋録』1
□No.12 A
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──── ガラガラガラッ
原田「 ──── 名前!!いるか!?」
真っ暗だった蔵に光が突然差し込み、聞き慣れた声が響き渡る。
えっ、うそ。
と思った時には、
──── ドゴォッ!!
「ぐああああっ!!!!」
隣に立っていた男が吹っ飛んだ。
ひええええっ!!
原田「名前っ………」
名前「……う、」
息を切らした左之さんと目が合う。
左之さんの表情から、酷くショックを受けているのがわかった。
だかすぐに我に返った左之さんは、吹っ飛んで気絶している男を縄でキツく縛り上げる。
そして、
原田「名前っ!!!」
左之さんは酷く焦った様子で私の元へと駆け寄ってきたのだった……。