薄桜鬼『桜恋録』1

□No.13
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沖田「……へぇ、隠れんぼ?たまには可愛いこと言うじゃない」


名前「ちょっとそれどういう意味、私がいつも可愛くないってこと?」


沖田 「小さい子みたいで可愛いねってこと」


名前「なんか思ってたのと違う方向からバカにされた」




くっそう沖田さんめ、いつも私をいじりやがって!




藤堂「隠れんぼかぁ、たまにはいいかもな!」


原田「ちょうど暇してたしな」


永倉「いいぜ、やろうぜ名前ちゃん」


千鶴「私も久しぶりにやりたいです!」


沖田「えー、じゃあ僕も入ろうかな」


名前「きっとそう言ってくれると思ったぜ心の友よ」




参加者は私と千鶴、左之さん、平助、新八っつぁん、沖田さんの6人。


まあ、ちょうどいいでしょ!

土方さんがお出かけ中の今なら騒いでも怒られないし!


じゃんけんをして、鬼は平助になった。




藤堂「よーし、すぐ見つけてやるからな!100数える間に隠れろよ!……いーち、にーい……」


名前「うおおおおおおおおお!!」




私はものすごい勢いでその場から走り出す。

屯所内はそんなに隠れる場所が多いわけじゃないからな、早い者勝ちだ!!




……しかし早い者勝ちとはいえ、なかなかいい場所が見つからずにさまよってしまった私。

遠くから、「87、88、」という平助の声が聞こえる。



まずい、時間が無い!!!



私は咄嗟に1番近くの部屋に入る。

誰の部屋か見ないで入ってしまったが、誰もいないし隠れても大丈夫そうだ。



……てか、こんな殺風景な部屋で隠れる場所なんて1つしかないじゃないの。


私は勢いよく押し入れを開けた。


だが、




名前「うわああっ!?……うぎゃ!?」




目の前の光景に驚き、思わず声を上げてしまう。

それも束の間、私は押し入れの中に引きずり込まれた。
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