ヒロアカ『Anemone』
□No.5
1ページ/5ページ
第1種目:50m走
運が良いことに、私と一緒に走るのは勝己だ。
確か勝己は、個性を使わなくても50m走は5秒台だったはず。
速い人と走れば自分も速くなるっていうし、ラッキーだ!
名前「よっしゃ勝己!勝負だ!」
爆豪「うるせえ耳元で騒ぐな!」
名前「あんたこの間私と相撲とってくれなかったからね!あれが運の尽きだったと思いな!」
爆豪「お前まだあれ根に持ってんのかよ……」
相澤『……相撲……?』
あれ、相澤先生が変なものを見るような目でこっちを見てる。
何事だ?
いや、それよりも集中しなければ。
渾身の風を、出してやる!!
「位置について!よーい……」
──── ピッ!!!
名前・爆豪「「うおおおおおーーーーーっ!!!!」」
雄叫びをあげながら、私と勝己は勢いよく飛び出した。
先に前に出たのは私だ。
私がジャンプすれば、あとは風が爆速で勝手に運んでくれる。
あとは周りを巻き込まずにどんどん風を強めるだけ!
しかし勝己も両手を物凄いスピードで爆破させて追い上げてくる。
私の得意分野で負けてたまるかあああっ!!!
そして、結果は……
「3秒57」
「4秒13」
名前「よっしゃーーーっ!!!」
爆豪「クソがああああああっ!!!」
なんと、私の勝ちだった。
まあ、よく考えてみれば私の個性の方がこの種目は有利だろう。
これで負けたら話にならない。
名前「フハハハハハハ!我輩が勝者である!!」
爆豪「どこの10万16歳だ、閣下やめろや腹立つ!!!」
全員『『『何か仲良いなあの二人……』』』
周りからそんな風に思われていたなんて、私達が知る由もない。
爆豪「おいクソ女!!次の種目で勝負だ!!」
名前「え?次って……握力じゃん!無理だって女が男に敵うわけないじゃん!」
爆豪「ハッ、ざまぁ!せいぜい這いつくばってろよカス!」
名前「あんたクソ野郎だな!?」
全員『『『こいつら元気すぎね???』』』
※ 握力はもちろん負けました。
第3種目 : 立ち幅跳び
はい来ました、得意分野です。
まあ勝己も得意分野のはずだけど。
記録無しにならないように、今回は少し加減しないとね。
「スタート!」
名前「よっこらしょーーーっ!!!」
全員『『『よっこらしょ!!?』』』
10m程あった砂場。
そのギリギリで着地出来るように風を調節する。
結構上手くいった!
「へえー、あの子風使いなんだ!しかもめっちゃ可愛くね!?」
「な、可愛いよな!!」
「ミスコンとか余裕なレベルじゃね!?」
待機場所でちょっとざわつかれていたことなんて、露知らず。
るんたるんたとスキップしながら元の場所へと戻った。