Free! 女主
□No.6
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あやの「………あ」
それは、プールが完成に近づいてきたある日のことだった。
あたし達の補修作業は順調で、時間が空いた時に水泳部への勧誘ポスターも作った。
…が、一向に部員は集まらず、頭を抱えているところだった。
そんな時である。
あたしが、あることを思い出したのは。
真琴「どうしたの?」
声を上げてペンキを塗る手をピタリと止めたあたしに気付き、隣で一緒にペンキで柵を塗っていた真琴が尋ねてくる。
あやの「…あのさぁ、部員のことなんだけど」
真琴「ああ、うん。
どうしようか?」
あやの「…それなんだけどね?」
真琴「ん?」
真琴が手を止めてあたしを見てくる。
あやの「…1人、入る子いるかもしれない」
あたしは真琴に、ニッと笑いかけた。