薄桜鬼『桜恋録』1

□No.5
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時は少し遡り、『斎藤一のスパルタ特訓1週間』2日目の朝。



──── スパーン!!




名前「……ふが……?」




障子を勢いよく開ける音が響き、私は眠い目をしょぼしょぼさせる。




沖田「ちょっと名前ちゃん、僕を待たせるとか斬られる覚悟はできてる?」


名前「……何のことですか……?まだ眠いから寝かせて……」




朝から物騒な人だな全く……。

それに外はまだ真っ暗だ。


私はもぞもぞと動いて布団に潜り込む。

しかし今度はバサッと布団が剥ぎ取られ、ひんやりとした空気に晒された。




名前「さむっ!!ねぇ寒いよ沖田さん……」


沖田「早く支度しなよ、今日は僕らが炊事当番なんだから」


名前「炊事当番……?何それ初耳……」


沖田「寝ぼけてないでさっさと起きなよ、昨日土方さんにも言われてたじゃない」


名前「昨日…?」




私はぼーっとする頭で昨日の記憶を辿り始めた。
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