短編小説

□私が守ってやらねば (エンテイヤンデレ)
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マジュ、なあマジュ…

お前は何回危ない目に合えば気が済む?

他の人間よりも丈夫なところがお前の長所だろうが…
私がどれだけ肝を冷やしていると思う?
そう言ってもお前にはわからないだろうな。
お前は何もわかっていないから…


…少し…自由にさせすぎたのかも知れんな…


お前が危ない目に合うのも

どこかへ行ってしまうのも

他の男の元へ行くのも

私は嫌だから…



マジュ、お前のことを部屋に閉じ込めよう。

手錠と足枷をはめればもう出れまい?

私は自由に駆け回るお前よりも鎖に繋がれ私のことしか見ないお前のほうが見たい。



ガチャ、ガチャ、ガチャ…




「エンテイ!!おいこれどういうことだよ!?あたいをここから出せ!」

「…出してやれるわけがないだろう…?わかってくれマジュ、私はお前が心配なんだ。…旅なんかに出て…お前が他の男に誑かされたらどうする?怪我したら?何者かに襲われたら?もしそんなことになったら私は、私は耐えられない!!!」




ダンッ、と壁を殴るとマジュはブルブルと震える。…外の世界が怖くなったか?…大丈夫、私がずっとお前を守ってやる。ずっと…この部屋で二人でいよう、な?


死ぬまで…


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