短編小説

□惚れたら負け (大ガマ成り代わり 名前変換無し)
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不幸な事故で俺が妖怪ウォッチの大ガマになってうん百年。
饅頭戦争が終わって元祖と本家はまあまあ和解できてきている。
俺と土蜘蛛は変わりないけどな!
だってあのジジイ頭硬いもん。

おなごがそのような言葉遣いをするな!とか
着物は普通に着ろ脚など出して!とか
うるせえんだよ!
俺のオシャレ馬鹿にすんじゃねーっての!




「土蜘蛛様って〜、親方様のこと好きなんですかね〜?」

「んぶっ!?」



えんらえんらが突然変なこと言うから思わず飲んでたお茶吹いた。
ちょ、器官入った器官!





「ゲホッ、ゲホッ…な、何言うんだよえんらえんら!?」

「だって〜、土蜘蛛様親方様のこと凄く気にしていらっしゃいますし〜、
よく親方様の話しますし〜、」

「は、ハァ…!?」




いやいや、ありえねえって土蜘蛛が
俺を好きなんてありえねえって!!
土蜘蛛が俺みたいな可愛げないやつ相手にするわけないだろ!?
アイツはフミカみたいなのが…って、
なんで俺があいつのこと気にしてんだよ!?




「そ、そそ、そんなことあるわきゃねえだろ!?変なこと言うな!」

「ふふ、はぁ〜いわかりました〜。」




えんらえんらはクスクス笑いながら部屋から出てった。



「土蜘蛛が俺の事好き…?か…」





好き"かも"だからありえないだろ…
もしものことだから…なのに…なんでこんなに顔をあっついんだよ!
これじゃまるで…




「俺が土蜘蛛の事好きみたいじゃん…」




俺は赤い顔を隠すようにして机に伏せた。







惚れたら負け



「(土蜘蛛)」

「(む、なんだ?)」

「(お前ってさ…俺のこと…)」

「(ん?)」

「(や、やっぱ何でもねえ!)」


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