短編小説

□どっちがいいの? (大ガマ成り代わり主♀)
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「初めてのちゅーは、おでこにすべし!!」
「「おー!!」」
「やっぱり!初めてのちゅーは、ほっぺだろ!!」
「「おー!!」」


よ!前世の記憶がバリバリにある大ガマだ!
あ、俺こんな話し方だけど女だかんな?
今俺はまた何回目かの元祖の戦いが始まるとこなんだぜ、内容は‥まぁわかるよな、
そう初めてのちゅーはおでこがほっぺか!だぜ!
審判はもちろんケータだ、よろしくな〜



「おでこにちゅー、それは男子の器の大きさの証!」
「ちゅーをする時は彼女の方に手を置いて余裕を持ってすべし!」
「あーいいですねぇ、私もこういうのがいいですねぇ」


土蜘蛛とオロチはなんて言ってるけどよぉ、もしも女子が髪型めちゃセットしてきてて前髪も崩したくない!って子だったらどーすんだよ?俺だったらちょっと嫌だなぁ前髪崩されんの!セットしてっから


「どうだ天野ケータ!お主もこんな想像をしたことがあるであろう!」
「いやそんなこと言われても‥」
「おでこにちゅーなんて片腹痛いわ!初めてのちゅーはほっぺだ!」
「する時はあくまでそっと優しく振れるようにするのがベストさ」
「にゃっはー!俺っちはほっぺにちゅーがいいニャン!」


だろ!?分かってんじゃねーかジバニャンは!やっぱ王道はほっぺだよな、少女漫画でも良く見るもんな!
…お、俺だって少女漫画くらい読むぜ!?
あいつとあんなふうになれたら‥な、なんて考えてねーから!!!!ほんとに!!!



「天野ケータ!」
「どっちだ、どっちの勝ちなんだ天野ケータ!」
「そ、そんなこと言われても‥ていうか俺!!したことないしーー!!!」



ケータのその言葉に場の空気が固まった‥ような気がした、
そうだよ、なぁ‥まだケータ子供だしな、せめてするなら中学生からだよな!!
いや高校生か?わかんねぇな‥



「そうであったか‥」
「悪いな、変なことを聞いて‥」
「すまん」
「ごめんね」
「まだまだチェリーだからしょうがないよな」
「もー!そんなこと言うならみんなはどうなのさ!」
「「!!」」
「皆さん!チューしたことあるんです!?ないんです!?」



チューしたことは‥前世でも今世でも、な、無いな??
俺高校生で前世死んじまったし今世ではこんな男勝りで過ごしてたから男のおの字もなかったし、な、ないな?
前世でも経験ないとか泣けてきそうだぜ‥



「し、したことは無い」
「お、俺も今はまだ‥」


てか土蜘蛛したこと無かったのかよ、
‥ちょっと安心した、かも‥


「そ、そう言うことは‥結婚してからだ!」
「ぼ、僕もあの子意外とは‥」
「みんなだってしたことないじゃん!」
「うっ‥そ、そろそろ決着のときだ!!」
「おう、望むところよ!!」
「誤魔化した」
「天野ケータ!!初めてのちゅーはおでこか」
「ほっぺか」
「「どっちだ!」」
「だからわかんないって!!」
「ならばしかたない!」
「あいつに頼むとしよう!」


こんなんだと決着つかねぇならハクを呼んでケータのチューのイメージを見ることにしたぜ、ぜってえ初めてのちゅーのイメージほっぺだから!間違いねぇ!!
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