i am Hero children!

□おいでませヒーロー一家の巻
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「‥もしかして、あの時の‥」


その言葉を天才と勝利マンは
聞き逃さなかった



「緑谷くん、お前なんか知ってんのか」
「えっ!?あっ、」
「‥何か知っているのなら教えてくれ」
「デクくん‥?」


周りの目線にたじろいだが‥
緑谷は話す事にした。



「‥入試の後に、それっぽい宇宙人に会ったんです‥もしかしてあの時の彼が‥」
「‥詳しく聞かせてくれ‥名前や‥そしてどんな感じだったのか」



天才がお茶を入れ直し、緑谷は
話を続けることにした



「‥夜出会ったんです、”私は宇宙から来た存在”、”救済してくれる存在を探しに来た”‥そう言っていました」
「救済してくれる存在‥?」
「‥ねぇ、名前とかは言ってた?」
「‥救済マンと名乗っていました」
「救済マン、な」


勝利マンがその情報をメモに書いてゆき‥
天才マンも指を顎において考えながらも
情報を促した



「‥どんな容姿をしていた?」
「僕と同じ髪色で‥髪をポニーテールにしていました、顔はハーフタイプの仮面とマスクをつけていたので分かりませんでした‥」
「他に特徴は」
「他に特徴‥特徴‥‥あっ」



他に特徴、と聞かれて考え込んで‥
もうひとつ特徴があったことに気がついた
それは救済マンの左手、夜空の色を
した左手だ‥確かあの手から穴を出して
そこから消えた‥右腕は後ろに回していた
ため見えなかったが



「‥左腕!!」
「左腕?」

「左腕が普通の色をしていませんでした、夜空の色をしていました」

「「っ!?」」



夜空の色の腕、と聞いた三兄弟と
天才と鈴音は表情を一変させて
鈴音はおぼんを取り落とした
そして食い気味に聞いてきたのは勝利マンだ


「夜空の色だぁ!?それはほんとに左腕だったのか!!」
「うわわ!!ほ、本当です!!手甲をしていましたが、指から覗いていた色は確かにそうでした!!」
「他に特徴は!?」
「その腕から‥‥黒い穴を出してその中に入って消えました!!」
「‥‥‥‥‥‥‥救世手‥‥!!!」



緑谷の言っている腕が”救世手”である
ことを確信した天才マンは難しげな
顔をしてうなり、鈴音はありえない
というように声を上げた


「嘘でしょ、救世手を持ってるのは救世主マンだけじゃない‥!他に持ってる人がいるっていうの‥!?」
「‥ありえないがそういうことだろう‥救世手を持った新入者か‥‥ありがとう、」


天才マンは緑谷に礼を言うと三兄弟と共に
出ていき‥何が何だかわからない
お茶子は天城に聞いた



「ねぇねぇ‥救世手ってなに?」
「救世手は‥50万年に1度、生まれるというブラックホールを操れる腕の事だよ、その腕を持ってんのは救世主マンってヒーロー協会のヒーローだけ‥‥‥」
「‥‥‥‥それとバック・コスモス・サミット一族のみ」



それは死んださっちゃんと、15世だ
バック・コスモス・メイツ‥彼らは一体?


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