特別クロスオーバー小説

□とっても!大将ラッキーマン 番外編
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我輩は妖魔界で謎の異星人
N星人によってその妖生を終えた
これで終わりか、と思われたが…
次に目が覚めた時、我輩の
目の前に映ったのは知らない天井と
見知らぬ男女



「(なんだ、誰だこ奴らは)」
「あ…あなた、この子…この子、
左腕が!!」
「お…おぉ、おおおぉぉぉ…!!!
きゅ、救世手だ!!
救世手を持つ子供が!産まれたんだ!!」
「(救世手…左腕?)」




そう聞き我輩が左腕を見ると…
その左腕は普通のものでは無かった
その左腕は夜空の色、宇宙の色
煌めくその左腕に土蜘蛛は驚いた




「(な、なんだこの腕は!!)」
「あぁ…神よ、感謝します…
我らに本当の王をさずけてくださった
この慈悲…!」
「あなた…!この子が、この子が
裏宇宙を守ってくれるのね!」
「(話がよぅわからん)」




我輩はそして「救世主」と名付けられた
その時は何も分からず何を言っているか
分からなかったが、のちにわかった
この宇宙の名は「裏宇宙」
宇宙とはまた異なる宇宙
そしてこの腕は「救世手」と言い
ブラックホールを操れる腕
そしてこの我輩はこの宇宙を統べる一族
「サミット一族」の生まれであること




「(……ふむ)」




人間で言えば我輩は3歳になったであろうか
その時にわかったことがある
この裏宇宙は最悪な状態にある事
この裏宇宙は暴君により独裁されている
状況であること、そしてその暴君は
一応我輩の従兄弟であること
そして…





「救世主、よく聞いてあなたは
あのさっちゃんの代わりとなり王様になるの」
「そしてこの裏宇宙に平和を
もたらしてくれ、頼むぞ救世主」
「(………)」




今世での両親の言葉を聞き流しながら
我輩は左腕を見た
…この救世手を持つものが王となる
決まりらしい、つまりはさっちゃんが
仮に死んだら我輩が王にならねばならんのか?
普通ならばこの使命を受けるべきだ
受けるべきなのだが




「救世主」
「救世主」




両親の我輩を見る目が、
ドロドロとしていて…淀んでいて…
何となく、恐怖を覚えた
…我輩は両親を親だとは思えなかった
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