短編小説

□ヴィランがヒーローに愛されるわけない
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ユウからソニックを遠ざけんと
行かん、そう思ったわしは
急いでユウをソニックから遠ざけた
さて孫が居なくなったタイミングで
さっきの目に付いて問う



「おいソニック、お前わしの孫に
向けてる感情…ただの敵対感情だけ
じゃあなかろう応えろ」

「…よく分かったな…そう、俺さぁ

ユウの事が好きなんだよ
もちろんその好きはLoveの方な」
「ら、Loveぅ!?!?」



おいおい待て待て、宿敵が
孫に恋してたとかどういう展開じゃ



「………悪に恋するとは…」

「恋愛は自由さ、俺はユウが好き
だからどんな形でもどんな感情でも
いいから俺の事だけ見て欲しいし
俺だけに感情を向けてて欲しい……
あわゆくば、俺しか見えないように
なればいいんだ」



また虚ろな目になって頬を火照らせて
見るからに興奮してるそいつ



「俺は何よりも誰よりもユウ
のことが大切なんだよ
おいおい待て待て、宿敵が
孫に恋してたとかどういう展開じゃ



「………悪に恋するとは…」

「恋愛は自由さ、俺はユウが好き
だからどんな形でもどんな感情でも
いいから俺の事だけ見て欲しいし
俺だけに感情を向けてて欲しい…」



また虚ろな目になって頬を火照らせて
見るからに興奮してるそいつ



「俺は何よりも誰よりもユウ
のことが大切なんだよ、ユウが
俺の全て……………だから」



ふっ、とソニックは顔を上げた



「絶対逃がしたくないし
絶対俺だけを見てほしいから
邪魔するのさ、誰にも渡したくないから」




恍惚としたその顔は正しく
「恋心」と「執着心」「独占欲」
が混ざった顔だった



「…それを聞いたら尚更お前を
倒さなければ行けなくなったのぉ」
「ふふん、できるかな?」



誰がこんな愛が重いハリネズミに
ユウをやるか!!!
ユウ!!爺ちゃんが守るからな!!



「(必ずユウの1番になってみせる)」



どこにおるんじゃヒーローにこんなに
愛されるヴィランとか…
しかもそれが孫とか


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