特別クロスオーバー小説

□とっても!大将ラッキーマン その2
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なぜこんな所に、と聞かれた
黄桜は静かに答えた



「私にお任せ下さい」
「えっ!?」
「「!?」」



黄桜の言葉に一同は黄桜の方を振り返る
黄桜は全員の目線注がれながらも
言葉を続けた



「さっちゃん様は誰にも心を開きませんでしたがこの私だけにはほんの少しですが開いてくださいました、だから私にだけはそのブラックホールを広げることが出来ます」
「黄桜、お主」
「……」




土蜘蛛に向けて黄桜は小さく頷いた




「いいですか皆さん‥あまり長い間は開いてられません‥ブラックホールが大きくなったら急いで通ってください」




そして黄桜はさっちゃんの
胸のブラックホールに
真っ白な腕を突っ込んだ。
すると黄桜の体に電撃が走り
黄桜は苦しみ出す!!





「うぐぐっ!」
「黄桜…やはりお前の左手はホワイトホールを操れる白手だったのか…」
「ホワイトホール!?」


「ブラックホールとは逆に、物を出したり、膨張させ大きくする事が出来る。しかし…その力でブラックホールを広げるのは、お互いのエネルギーが反発しあって非常に危険だ!!」
「黄桜…」




黄桜は苦しみながらもブラックホールを
広げ、人1人通れる大きさにまで広がった!





「ぐごぉぉぉぉぉ!!!は‥早く!!」
「な、なぜ敵である我々に‥」
「大丈夫なのか黄桜!?」
「私に構っている暇があったら早く!」
「‥まずはレディを先に」
「ふっ、そうですねレディファースト‥」




まずは女性から、と女性陣を見れば
みっちゃんとです代は怖がっており
ラマンが先へ向かい、そして
それを見たみっちゃんとです代も
後に続いて脱出した
そしてヒーロー達も続々
脱出していき‥




「‥行こうぜ土蜘蛛」
「‥う、む‥黄桜よ」
「はい」



大ガマと土蜘蛛も脱出する事となった
土蜘蛛は後ろ髪引かれる様に
黄桜を振り返る




「‥お主と過ごした時間は忘れぬぞ」
「ありがとうな、黄桜」
「はい、‥救世主マン」
「なんだ」



大ガマが先に行き土蜘蛛も続こうとした時
黄桜が土蜘蛛に声をかけた
黄桜は優しく微笑む




「‥よかったね、大切な人に‥
ラッキーマン‥大ガマにあえて」
「‥うむ」
「‥じゃあね、救世‥土蜘蛛」
「‥ではさらばだ」



最後に、救世主マンではなく土蜘蛛と
読んだ黄桜に土蜘蛛は微笑むと
黄桜にそう地球へ姿を消した



「あ、後はあなただけです勝利マンさん」
「‥」



そして残ったのは勝利マンだけだった



「お前もちゃんと通って来れるんだろうな?」
「えぇ…体を入れてから最後に腕を抜けば、いいので…」
「じゃ、先に行くぜお前ら」
「あぁ」




勝利マンが先に行こうとした時
黄桜が腕を引き抜いた!
そんな黄桜の腕を勝利マンは掴んだ
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