特別クロスオーバー小説

□とっても!大将ラッキーマン その2
4ページ/132ページ

「そしてこのクラスは俺が居る限り、どんな大会もすべて優勝だーーっ!!!」
「キャーッ、ステキー!!!」
「それと先公!!俺の給食毎日トンカツな!!!」



それは無理だ、と思いつつもつい
頷いてしまった善良教師マンであった
だって逆らえないもの怖くって。
1番前の席を勝利が陣取り
さて授業を、と汗を拭いたその時だった




「で‥では授業を‥」

「ちょっと待った。転校生はもう一人いるぜ?」

「え‥そ、そんな話は」



もう勘弁して、と教師マンが
泣きそうになったその時…




カッ!!!




「ひーーーっ!!」
「(登場でいきなりドアを消すんじゃねぇー!?)」



今日はいつもより大ガマのツッコミが
イキイキしている…それもそのはず
ツッコミ所がありすぎるからだ
…ちらりと見えたのは サラサラと
靡く金髪





ひょい、とその転校生が姿を現した。


「転校してきました、生月天才です」


その転校生‥生月天才の登場に
悲鳴かと思わんばかりに
黄色い声援を飛ばして沸き立つ女子達



「あ、あいつは1発でわかる天才マンだ〜っ!!!」
「あいつもなんつー髪型だ‥」
「自然になってるのかあの髪」


「天才マン!!」
「ふっ、勝利マンお前がこのクラスにいることは分かっていたぜ天才だからな‥!」
「お前との勝負まだついてなかったっけな!」
「ふっ、この天才に勝てるかな?」



もうツッコミ疲れたと思いつつも
大ガマが3人に近寄り来た理由を尋ねた




「おいオメェらなんで揃いも揃って
地球に来たんだよ」
「なーに暫くは平和そうだから観光気分でね!」
「ヒーロー星も住める状態じゃねぇしな!」
「天才だからどの星に住むべきか分かって
いましたラッキーマン…いえ洋一」
「ラッキーマンって言うな」



とりあえずもう転校生はいいだろうと
教師マンは冷や汗垂らして教科書を取り出す



「で‥ではそろそろ授業を始めようかな」
「ふっバカをいうなこの天才に何を教えるというのだ」
「で‥でも他の生徒が」

「や‥やめろーーーーっ!!!」

「おぉどうしたんだよ目立」


俯いて震えながら大人しくしていた
目立がいきなり勢いよく立ち上がり叫んだ。


「いい加減にしろもう沢山だーー!!!こ、これじゃあこの目立たがるが目立たねぇじゃねぇかァァァ!!それでも意地で俺が目立ってみせるけどな!」



目立は変身して歌い出すわ
天才は授業をしてみろと啖呵を切るわ
勝利は自分が1番だと公言するわ
友情は住所を聞き回るわ
女子はイケメンが3人と騒ぐわで
もうめちゃくちゃだ、と大ガマは
頭痛を覚えた。



「あーーーー…あったまいてぇ…
どうなんだよこのクラス…」



普通とは程遠い、と頭を抱えた。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ