i am Hero children!

□バック・コスモス・メイツ降り立つ
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「‥救世手か‥なんかすごいなぁ」


生月家から帰った緑谷は筋トレをしつつ
会話を思い出していた、あの後
天才や鈴音や三兄弟はドタバタと
忙しない様子で出ていき‥流れ的に
帰ることになったのだが‥


「(‥救済マン‥彼は一体‥)」



どんなに思ったとてまた会えるわけが無い
そう思ってダンベルを握り上げ下げを
繰り返す‥が、脳内に過ぎるのは
あの夜空の色の腕‥



「‥あ、もうこんな時間だ」



筋トレをしていると時刻はもう23時
そろそろ寝なくては、と電気を消して
布団に入ろうとしたその時だった






‥キュー‥




「!!」


聞き覚えのある音が聞こえた
これはそう、救世手!!



「きゅ、救済マン!?」



辺りを見回すがどこにもいない
どこだ、と声を出したその時
後ろに気配を感じた


「覚えていたか」
「!!!」


後ろを振り向くと、救済マンがそこに立っていた
いつの間に、と警戒をする



「ここでは場所が悪い、来い緑谷出久」
「なっ、!?」



なぜ自分の名前を、という前に
口を塞がれて体を抑え込まれると
ブラックホールで違う場所へと緑谷は
連れていかれた‥


‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥



キュー‥



「ここならばいいな」
「っぷは!!!ここは‥!?」



着いた場所は廃墟の建物の中
しかも山奥なので人は誰もいない
緑谷は救済マンと距離をとる



「も、もぐりのヒーロー‥!」
「もぐりのヒーローか、まぁだがでもヒーローと呼ばれているのならば良いか‥」
「‥‥な、なんで僕の目の前に現れた‥‥何者だ‥‥!!」


救済マンは仮面の下の目を細めると
マスクの下から話し始めた


「‥私はあくどい事は考えていない、ただ我が故郷の裏宇宙の為に動いているのみ」
「‥裏宇宙‥?」
「‥その為ならばこの身も犠牲にする‥私は今、巨悪と弟2人と立ち向かっている」
「巨悪、?」


ぽつり、ぽつりと救済マンは話し出す



「‥そ私達だけでは‥そいつには勝てぬ」
「‥‥」
「味方を探すためにこの地球へきた、だが私は地球では仮の姿がいるのだ‥‥だから」



すっ、と緑谷を指さした





「緑谷出久





君の体を私に貸してくれ」
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