ラッキー?いいえアンラッキー! 番外編
□お近づき大作戦!
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伝説のヒーロー 1億年に生まれるか生まれないかの天才
それが天才マンだ、彼は生まれつき頭脳に容姿強さと全てを持って生まれてきた
当然彼に思いをよせハートを射止められた女性は多くファンも多い
そんな彼が‥夢中で追いかけている女の子がいた。
それは‥
「ねーねー!ちょっといい〜?」
「‥‥ラッキーマン‥‥」
世直しマンとの戦いが一旦終わり‥
無邪気に駆け回り、笑顔を見せる女の子のヒーロー
ラッキーを武器にするラッキーマン事追手内鈴音
そんな鈴音の事を影から頬を桃色に染めて、胸を高鳴らせながらもこっそりと見つめている天才マンの姿があった。
「…どうした事だ‥彼女から目が離せられない、離れていてもいつも鈴音の事を‥ラッキーマンの事を考えてしまう‥ 」
そう、認定証を返してもらい戦いを共にした後からだ。
彼女の事で頭がいっぱいになり始めたのは‥
「ずっとでも見ていたいが、これではただのストーカーじゃないか‥‥私は鈴音とどうなりたいんだ…」
「惚れたね天才マン」
「うわぁぁっ!?!?」
悩んでいると、突然音もなくにゅっと会長が
ニヤニヤとした笑みを浮かべながら
顔を出した ので天才マンは驚き飛び退いたが
その会長の言葉に反応し、聞き返した。
「ほ‥惚れた?」
「惚れたんだろう〜天才マン?ラッキーマンちゃんに!恋だろ〜うりうり」
「こ、恋!?」
”恋”その聞きなれない言葉に天才マンは慌てふためく
会長はニヤニヤ笑みから元の笑顔に戻りまた言葉を繋げる。
「そうだよ、わし長く生きてるからわかるぞ‥天才マンがラッキーマンちゃんに向ける目は完全に恋する男の目だったぞ!」
「‥こ、恋‥‥‥さ、最近彼女を‥ずっと目で追っていたり見つめていたり‥見ていると胸が‥うるさくなって頭が鈴音でたくさんになって‥」
「うんうん」
「でも、悪い感じではないんです‥彼女を見ていたり思ってたりするだけでなんというか‥嬉しくて‥幸せで、ずっと一緒にいたくて‥彼女の”1番”になりたくて、これがそうなんですか」
語る途中で恥ずかしさか照れか‥顔を真っ赤にさせながらも目線を泳がせて、
眉を下げて語る天才マンの様子に会長は確信をした。
「そうだよそれが恋、恋は初めてか?」
「‥お恥ずかしながらこれが、初めてです‥だからどうやって彼女に近づいたらいいか‥」
「ワシに任せなさい!!妻と子がいるワシに!!恋愛知識ならあるぞ天才マン!!」
会長は鼻息をふんと鳴らして胸を叩いた。