3割

□マッテヤ
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牙狩りには、牙狩りを守る為の部隊『マッテヤ』がある。簡単な説明だけど、牙狩りの情報部だと思えば良い。しかしこの部隊は、牙狩りが属しているバチカンにも監視の目を光らせる、組織の警察のような役割もあった。所属しているのに、独立した機関であるという、何とも二面性のある情報部らしい立場の機関である。

マッテヤは3つに別れていて、対血界の尊属等のモンスターに対抗する為の情報を集める『楯』。これはマッテヤ全体の5割を占めている。
次は『金貨』で、バチカンの支援者の為の利益を守る部隊。これが3割。簡単に言うと産業スパイかな。
後は警察的部隊で、『剣』。2割。

書類上は『楯』『金貨』『剣』となるが、組織の中では『半分』『3割』『2割』と呼びあってたり。非常にこの辺りは緩かった。

特に3割は特殊技能の持ち主が集まり、地味な他の部隊とは違って、華やかな雰囲気の持ち主が多かった。仕事柄、産業スパイとして潜入する事が多いので、社交界でそれなりの顔になっている者まで居る。

支援者が末長く、気持ち良く牙狩りに寄附が出来るように。

3割の活動はそれに終始するのだ。

3つに別れた組織でも、必要とあらば人員は流動的に循環していた。だから腐らずに、概ね健全に運営されているマッテヤ。しかし例外的な部署は、確かに存在していた。

それは『楯』の中の、ほんの一部。

エスメラルダ式血闘道を修めた者達が所属する部署だ。

彼等、彼女等は『楯』であり、『金貨』であり、『剣』であった。

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