05/02の日記

21:46
第3幕第18場、幕間-手記編-1掲載しました
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第3幕第18場「止まぬ絶望」
全4ページとなっております。
真実という名の絶望を詰め込みました。彼女が自分のことを”夢主”だと理解してしまいましたね。

第18場にて主人公さんが手記の解錠に成功しましたので、第3幕完結前ですが手記の内容をちらっと公開します。
「幕間 -手記編- Part1」です。
手記編はベンの手記の内容をまんま掲載なので、章分けはしません。
その代わりページジャンプ機能を使用できるようにしています。
もちろん冒頭の目次ページからリンククリックで各Part冒頭に飛べるようにもしてありますので、ご活用ください。


来週更新予定の第3幕第19場「約束」は第3幕最終話です。
約束を果たしに、彼女はあの人の元へ…


よろしくお願い致します。


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さて、創作裏話です。


メタですみません。
でもこれがこの物語を書き始めた理由なんです。
すなわち「夢主が自分を夢主だと途中から認識したらどうなるか」「夢主が本来存在しない人間だと知ったら登場人物達はどうするか」という思考実験です。
太宰さんと乱歩さんは早い段階(第2幕後半)でもう気付いてましたね。
そしてドス君も気付いています。
彼らが夢主と出会ってもそれに気付かず怪しまず接近するなんてあり得るかしら…と想像してしまったのが運の尽きでした。

太宰さんとドス君がそれに気付いたのは彼らの勘の良さ故ですが、乱歩さんが気付いたのは主人公さんの過去があまりにも”仕組まれすぎている”からです。
それを仕組んだのはウィリアムです。
彼もまた、主人公さんが本来存在しないはずの者であることに気付いていたのでした。
そこら辺は今後掲載される手記編を見ていただければと思います。
そしてさらにどん底に落ちていただけたらと思います。
全5話です。

今まで何度か登場していた「介入者」「traitor」という言葉は全て「夢主」という言葉に変換可能です。
今回の掲載話では「破壊者」ともなっていますね。
夢主という存在は良い意味でも悪い意味でも原作をぶち壊す存在ですので、そういう呼び名と役回りになっています。
つまり彼女は文ストの世界の人達からしたら、世界観を壊しかねない異物、ねじ込まれた存在なのでした。


dailyで常々発言していた”主人公さん”という夢主さんの呼び方はこのためだったという。
彼女はこの「終焉なき」という本来とは違う形になってしまった文ストの間違った主人公なんですね。
文ストの世界が敦君のものではなく夢主のものになっている、という夢小説の形をちょっと利用してみました。
まあこの裏話は私の自己満足も含んでいるんですけどね!

こういう重苦しくて面倒なメタ要素ってたぶん歓迎されないんだろうな。
そうはわかっていても書きたいので書きました。欲望万歳。


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そういえば初めてこの掲載話で中也さんと共闘してもらいました。
共闘…あれ共闘っていうのかな、中也さんに中也さんらしく暴れてもらっただけとも言える。
重力操作ってどういう使い方すれば格好良くなるんですかね?
もっと格好良くしたかったんですけど思いつきません。

あと、彼が本編中で夢主さんの名前を呼ぶのは今回が最初で最後です。
今後は予定していません…今のところ。

それから後輩君ですね。
彼に関しては初登場時から敵設定だったので探せば伏線あります。
ただの当て馬ではありませんぞ。
地の文で言及しないようにしていたので、気付かれた方はかなり少ないかと。
伏線の詳細解説は次回更新分で後輩君自らが説明してくれる親切設計なので、次回をお待ちください。


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第3幕と第4幕の繋ぎである幕間ですが、手記編と銘打っています。
その名の通り、手記の内容そのまま掲載です。
なにせ夢主さん=読者様ですので…彼女が読んだ文章そのものを読んでいただこうと思います。
タイトルの「NOTE by a reseacher」は「とある研究者の手記」とでも訳してください。

そしてこの幕間、各更新話ごとに冒頭に引用文を入れました。
引用元はシェイクスピアの「ハムレット」です。
正式には「The Tragedy of Hamlet, Prince of Denmark」なんですが、通称「ハムレット」です。
和訳文は岩波書店から出版の野島秀勝訳「ハムレット」からお借りしました。学術本としても良訳です。
作中歌は訳がわからなくても「それっぽい雰囲気だな」程度で構わなかったんですが、冒頭の引用文は是非理解していただきたく…

FIRSTとPart.1の冒頭文はホレイショーのセリフを引用しました。
最終幕である第5幕と、最初の幕である第1幕からの引用です。
ホレイショーは主人公ハムレットが唯一信頼を置く友人です。
そして唯一、劇の冒頭から登場し最後まで立ち会います。
全てが始まる前に、亡き王の亡霊と会い「何か異変が起こる前兆のような気がする」と察するホレイショー。
全てを見た後に、そこへ登場した人物に何があったのかと聞かれて「全てをお話いたしましょう」と答えるホレイショー。
彼と同様、全てを知り全てを記したベンの語る事の顛末を、どうぞご覧ください。



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そしてなんと! ありがたいことに!
5万打達成していました〜うわあい!!
皆様ありがとうございます!
これだけで単ジャンル単作品置き夢小説サイトとしては十分ですね!

アンケートの方もご協力ありがとうございました!
今回は本編の更新分が多かったので記念作品の掲載はしませんが、来週か再来週にできれば良いなと思います。
…少し誤魔化しました。全然書けてなくて掲載できないんです。頑張るよ。
アンケートとは別の5万打お礼の短編は5万字で書き終わりましたのでね、それは後ほど公開します。
ん?短編じゃなくて中編の長さなんじゃないかって?(注:更新話1回分あたり約1万字。つまり5万字とは掲載5回分の文量)

…私が短編だと言えばそれは短編なのです。俺がルールブックだ。


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今回はこれにて。
それではまた。
カテゴリ: 終焉なき

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