06/20の日記

16:40
幕間-手記編-5掲載しました
---------------
幕間 -手記編- Part.5
全7ページとなっております。
仕組まれた「さよなら」が無情だったのなら、こんなに苦しくなかった。

来週からは本編に戻ります。第4幕開幕です。
第4幕第1場「血まみれにさせてでも」
さよならの本当の話を知った夢主さんと、それを見守る探偵社の話。


よろしくお願い致します。


-----

さて、創作裏話です。


手記編お疲れ様でした! 重かったね!
当初は「それじゃ、後はよろしく。僕の思い通りにこの舞台を演じて見せてね(にっこり)」みたいな感じで退場してもらうはずだったのにね…
「死にたくない」って言いながら予定通り殺されるというのもありかと思った瞬間地獄が生成されました。
ウィリアムもしんどいけどベンも相当だと思います。
彼、最後まで泣けなかったな…

どうなるかな、と思っていましたが全34ページとなりました。薄めのノートって感じですね。
二年分か三年分くらいの記録なので本来はもっと分厚いんでしょうけど、夢主さんに必要最低限の情報を与えるための記録書なので必要のない記録は掲載されていないです。
そういうことにしておいてください。

というわけでウィリアムの言っていた「彼女を使って彼女のいない正しい世界に作り替えるための方法」は作中に既に開示済みです。
はっきりと書いているわけじゃないですけど、憶測はできるはず。
考えてみてくださいね。


冒頭引用文は「ハムレット」主人公による一言です。

And a man's life's no more than to say "one."
それにしても、人間の命なんてはかないものだな。「ひとつ」と数える暇もない。

第5幕第2場より。
かたきである叔父王への復讐を再認識するシーン、親友ホレイショーとの話の中の一言です。
これの前に叔父王によってイギリス留学と称してイギリスに飛ばされ、そこでイギリス王に殺される予定だったんですが、ハムレットは偶然それを指示する叔父王の手紙を発見、その策略を知ります。
そして手紙を偽装し、叔父王の手下として媚びへつらってくる友人ローゼンクランツとギルデンスターンをイギリス王に殺させ、自分はちゃっかり帰国。
恋人オフィーリアの死とその兄レアティーズの帰国を知るのでした。
ここらへんからハムレットの言動が卓越してくるんですよね。死生観というか、宿命というものを認識し始めます。
この後父と妹を失ったレアティーズが王と手を組んでハムレット暗殺を企て、ハムレットに剣の試合を申し込むんですが、その試合によって復讐が終わりハムレットも死に、物語は幕を閉じます。
もしかしたらこの時点で、叔父王だけではなく自分の死も予感していたのかもしれません。

手記編は一貫して「ハムレット」を意識しようとしていました。
初めは目的のために策略を広げて周囲を巻き込み、後半は死を予感しつつも目的を遂行する…
手記編の方は結局「死にたくない」という気持ちを吐露してしまいますが、それでもウィリアムは逃げずに自分の役を演じきりました。


***

先週も行った気がしますが、手記編の後は擂鉢街編の続きである第4幕第4場までを掲載するつもりです。
その後は…天人五衰編はまだ原作の方が先行き不明なので、掲載を休止します。第5場くらいは掲載しても良いかな?と思いますが…
今絶賛サイト移行作業中なんですけど、合間を見つつ頑張ってBEAST時空の方書いてます。
サイト移行と同時に改稿もしてて、わかってはいたけど第2幕冒頭はいろいろと変えてます…当時は第2幕でお話終わらせるつもりだったから、いろんなところに齟齬が出てるのよね。
少しはわかりやすく読みやすくなってくれているんじゃなかろうか! という願望。
頑張るんば。


***

今回はこの辺で。
それではまた!
カテゴリ: 終焉なき

前へ|次へ

コメントを書く
日記を書き直す
この日記を削除

[戻る]



©フォレストページ