dream

□闇から伸ばされた手(ヤンデレ教授)
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刻は、深夜。fast nameは眠れずにバレれば罰則というスリルをドキドキと感じながら、暗闇を歩いていた。

ぺたぺたと、裸足で歩く彼女は杖を持たずに部屋から出た事を少し後悔していた。思ったより暗かったのだ。

その時
カツンーーー、カツンーー。
と、足音が聞こえfast name
は真っ青になる。

スリルにドキドキしていたが、実際罰則となるのは別だ。足音を立てないように静かに暗闇に身を潜め、近付いてくる足音の持ち主に気付かれない様に身体を小さく丸める。

深夜に出歩いていないか、安全も兼ねて行われる巡回に、飽き飽きしていた。学生の分際で逢引をしたり、夜中に次の日の悪戯をしかけようとする双子に遭遇したからだ。

勿論、彼は異常とも取れる減点を言い渡し寮に戻るのを確認して…再び闇に紛れた。彼女の匂いに、気が付く前までは、面倒で仕方がないという顔付きで歩いていたのだ。

鼻を鳴らし、芳しい香りを追うように足を早めた。前々からfast nameが夜に眠れずに深夜ホグワーツを探索している事を知ったいたスネイプは、丁度自分がそれに居合わせた事にニヤリと妖しげな笑みを浮かべた。

隠れたつもりでいるfast nameは、先生が立ち去るのを必死に待っていた。音を立てない事がこんなにも、大変だと今更気付き冷や汗を流しながら見つからない様にと祈っていた彼女は、目の前で止まる足音に身体を震わせた。
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