dream

□闇から伸ばされた手(ヤンデレ教授)
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fast nameの匂いを追い、ついに暗闇に紛れる華奢で色白で狂おしい位に一方的に愛してる彼女を見つけた。

「こんな時間に何をしている。グリフィンドール50点減点。寮まで送る…立ちなさい」

言われた通りにしなければ更に減点されると思い、ゆらりと立ち上がる。フィルチではないものの、同等いやそれ以上に見つかりたく無かった魔法薬学教授に見つかった事に対して深く溜息を吐いた。

「減点を無しにしたいかね?」

そんなワザとらしい甘い囁きに、幼いfast nameは大きく頷いた。減点されたのがバレれば暫くは平和に過ごせないのが目に見えていたからだ。

そんなfast nameの姿を舐める様に見つめながら、私室を兼ねている地下牢に向け歩みを進めた。

fast nameは、魔法薬学の教室に向かっている事に気付き、罰則たのだと観念した。薬草棚をマグル式で片付けたり、大釜をマグル式で洗ったり…何度もやった事のある罰則に溜息をつきそうになる。しかし、それで今回の大きな減点が減るのだと自分に言い聞かせた。

考え事をしている内に魔法薬学の教室に着き、言い渡されるであろう罰則を待っていたら腕を掴まれ私室に連れ込まれた。隙のない動きがスローモーションに見え、抵抗出来なかったのだ。

『え?あ、スネイプ教授?ここは、あの、その…教授の部屋で罰則を?』

陰険根暗教師と言われる、彼にしては整った私室にイメージしていたのと違うことにチラチラと視線があちこちに行く。もっともらしいが、あり得ないと思う台詞しか口に出なかった。

「さてさてさて…教授と生徒、だがその前に男と女だ。夜に男の部屋に女が来るという、意味は分かるかね?」

嫌な笑みを浮かべながら、腕から手を離し、扉を閉め当たり前の様に鍵を掛け防音魔法を無言でかけた。逃げ道を全て塞いだ事に気付かぬ愛しい少女に問い掛けた。
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