リクエスト(裏夢混合)

□かわいい双子が買われた話
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森田菜々子さんリクエスト(2)
【パラレルワールドで擬人化トランフォーマープライムで幼少期の女体化バンブルビーが双子の弟のサウンドウェーブと一緒に人身売買オークションを売られて居る話】【オートボットとディセプティコンが共同をしている設定】【女体化バンブルビー総受け】

二度目のリクエストありがとうございます!
それと遅れてすいません!
今回のリクエストはかなり苦手ジャンルが混じっていた分、至らない点が多々ありますが、温かい目で見守ってほしいです…。

総受け要素が薄くなってしまった…!!
雰囲気で察してください。

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「こちらの商品を100から!!」
司会者が声高々と言い放つと、次々と200、300、と声が聞こえる。片方だけでもいい、と言う人もいる。
そんな穢れた存在を、彼女は蒼い瞳で見据えていた。


そもそも、何故売られることになったのか。
彼女…バンブルビーは、双子の弟であるサウンドウェーブと日常的に行動を共にしていた。
時に軽い喧嘩をすることだってあったけれど、それも些細なこと。所詮彼女らは仲良しなのである。

だが、金に目が眩んだ大の大人の悪業により、抵抗虚しく、バンブルビーもサウンドウェーブも自由を奪われ、売られてしまうことになったのだ。

「…」
サウンドウェーブはバンブルビーの背中に指を滑らせ、文字を刻む。
〔ぼくたち助かるのかな〕
バンブルビーは微笑んで、サウンドウェーブの手のひらに指を走らせた。
〔きっと大丈夫だよ〕

根拠もない大丈夫という言葉にサウンドウェーブは酷く安心した。
自慢の姉が言うのだ、間違いない。
容姿端麗で正義感に溢れた唯一の姉。例え自分の身が犠牲になろうと、この姉だけは守ろう、と心に決めている。


「______では!そちらの46番様で決定致します!」
過去を振り返っている間に決まってしまったようだ。
バンブルビーはその46番の座席を目を凝らしてじっと見た。赤い目と、青い目。自分と弟の色。
他の人よりは理知的なものを感じるその視線に、思わず目を逸らさず見つめ返した。目のあっていた赤い瞳の、怖そうな人はにやりと悪人面で笑っていた。


「お前たちを買ったメガトロンだ。楯突こうなど考えないことだな。どこぞの愚か者のようになってはいけないぞ、わかったな?」
姉弟で同時にこくりと頷くと、メガトロンは眉をひそめる。

声が出ないのか

実際、バンブルビーはオークションに出される前に調教部屋で声を枯らしてしまい、今は声を出せない状況にある。サウンドウェーブはその姉の姿にショックを受け、すっかり話す余裕が無くなってしまったのだ。

現状を瞬時に察したメガトロンは持ち合わせていたメモ用紙とボールペンをバンブルビーに渡した。2人で使え、という言葉も添えて。
バンブルビーはぽかんとしていたが、すぐにメモ用紙を開き拙い字でありがとです、と書いた。

それに満足したメガトロンはバンブルビーの頬に手を滑らせ可愛がるように撫でた後、ぱっと手を離し携帯で誰かに連絡した。


「すまないメガトロン、遅れてしまった」

小走りでやってきた青い髪の男にサウンドウェーブは少し警戒を緩める。すぐにはっとして警戒をするが、心の奥底ではもういいんじゃないかと思ってしまう。
どう考えてもおかしいのだ。自分たちは売られた筈なのに…扱いが良すぎる。

それはバンブルビーも感じていたようで、目が合うと困ったように笑うだけだ。

青い髪の男はオプティマスというらしい。
メガトロンとオプティマスは喧嘩をしていたらしいが、最近仲良くなったらしい。子供でも相当オブラートに包んでいることが分かるが、スルーしておこう。


オプティマスの後ろには赤い目と青い目がちらほら。
メガトロンとオプティマスの部下が来ているようだ。

「えー!この子かわいいなー!!オプティマス!この子もらってい!?」
「だめだ、スモークスクリーン。その子たちはみんなで保護する。」
「えぇー…」
「それに独占なんでずるいわ。可愛い子たちは共有するものよ」
「折角和解したんだから、気兼ねなく可愛がれるッシャ!」

スモークスクリーンからバンブルビーを取り上げたのはアーシー。サウンドウェーブをぎうぎうと抱きしめるのはエアラクニッドだ。どちらも整った美しい顔立ちで、バンブルビーの少し憧れる存在。近くにその顔がくると少し照れてしまう。

サウンドウェーブは迷惑そうにしていたが。



「…と、いうことだ。」
「…」

オプティマスによると、今回自分たちが買われたのは偶然ではないらしい。子供には少し難しいが、噛み砕いて理解するならば…
「つまり貴様らは我に気に入られたから買われたのだ」
「メガトロン、それは人聞きが悪い。保護するんだ。」
「プラァイム。貴様も作戦会議では賛同していたではないか。」
「まさかオークションだとは思わなかった。私は聞いていない。後でしっかりと話をするからな」

…つまり、そういうことなのだ。運が良かったと言えば…良かった…のか?

「んで、このガキンチョ共はどっちが保護するんだよ」
スタースクリームは俺は嫌だぞ、と言った様子で呟く。彼は子供が好きではないようだ。早速バンブルビーはスタースクリームへの対応を考える。
ここまで良くしてもらうのだ、機嫌は損ねないようにしないと。

「それはもちろん…」
とメガトロンとオプティマスは顔を見合わせた。


「貴様だろう」
「お前じゃないのか」


沈黙


「どう考えても可笑しいだろうメガトロン、買ったのは君だし保護したのも君、手配のほとんどは君がしたじゃないか。どうして世話をしないんだ」
「プラァイム。貴様は何か勘違いをしているようだが我は元々放任主義なのだ。うっかり殺しでもすれば大変なことになる、そこで子守りに慣れている貴様に頼み込んでやってるのだ我は!」
「どうしてそう上から目線なんだ!」
「貴様のものさしで我をはかるな愚か者が!!」
「メガトロォオン!!」
「プラァアイム!!!」


「ちびっ子はこっちにいた方がいい」
バルクヘッドがおとなのけんかを見せないように立ち塞がり誘導する。無垢な瞳で見つめる子供2人の目線から逃げるように目をそらしたのであった。


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