サボテン

□第3話
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東side

あの日突然あいつが居なくなった。

普段通りボーダーに行って

任務をしていつも通り二宮達に

飯を奢ってやろうと思って

焼肉屋にいた時。

二宮「それにしても...
少しだけ寂しくなりますね」

「ん?何がだ?」

加古「何って...
そのまきさんのことですよ。
東さん寂しくないんですか?」

「...えっと。ごめんな。
よく話が読めないんだが、
あいつ何かあるのか??」

「「「!??」」」

三輪「東さん...
あのまきさんは...」


そして気づいたら俺は
本部に向かって走っていた。

「クソッ...なんでだよっ!」

見慣れた番号に発信しても

携帯の機種を変えたらしく掛からず

とにかく無我夢中で本部に
走っていった。


そして城戸さんに聞いた所

彼女がしばらく休職することを
知った。


聞けば俺以外のあいつと

仲が良かった連中はこのことを

本人から聞かされてたらしい

冗談じゃない...


俺はあいつの彼氏なのに

ありえない

様々な感情が混ざりあって

この気持ちを何処に
ぶつけていいのか分からなかった...


しばらくは任務に没頭し

弟子をとり必要以上に忙しくして
あいつのことを考えないようにした


それでも夜になって

1人になるとあいつの事を考えた

あいつの事だからきっと

なんて言っていいのか
分からなかったのかもしれない...

それとも愛していたのは
俺だけだったんだろうか...

しばらくは眠れない日が続いた

けどそれも1週間ほど経つと

自然と立ち直っていたのだから

自身の立ち直りの早さには

苦笑いしたよ。


休職と言っても今までそれで
戻ってきた人は居ない...

きっとあいつもそうなのだと...

もう会えないのだと

終わったことなのだと無理に

自身に言いつけた。



なのにだ...

2年経った今、また彼女に

会うことになろうとは

誰が予想しただろうか…。


結局本部に送くる間何も聞けなかったし、何も言えなかった。

城戸さんに用があるって言ってたけど

それがなんなのか教えてすら
くれなかった




彼女はまた俺に何も言ってくれないのだろうか...


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