リクエスト

□夢の中なら
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飛鳥side


ふわふわとした夢

いつもなら素直に言えなくても夢の中ならなんだって言える

私は七瀬と付き合ってる。
七瀬は付き合った頃から好きとかいっぱい伝えてくれる
けど私は恥ずかしいし正直に言えない。

だから、この前も


西「飛鳥、好きだよ」

飛「うん...ありがと」

西「飛鳥は?ななのこと好き?」

そう聞かれた時に好きって大好きって答えれなかった



だから、「困らせてごめんな、ななのほうが年上なのに」

そう言って困らせてしまう。

夢の中ならいつも言える七瀬が夢の中に出てくる度に愛を語る



本当は歳上なのに私に甘えてくるとこが好き
ふにゃっとした笑顔で話しかけてくれるとこが好き
学校では標準語なのに私の前では関西弁で話してくれるとこが好き

好きなとこはいっぱい出てくる。
他にも、お弁当作ったりするの苦手なのに作ってくれたりするとことか



それに私は答えられているのだろうか...










今日こそは七瀬に好きと伝えよう

好き、大好きと等身大の愛を
1個上の階の教室に七瀬を迎えに行く

七瀬は美術部で私は帰宅部

いつもは部活終了時刻まで勉強をして七瀬の教室まで行く

だか、今日は違った。



七瀬に好きと伝えるがために朝からどきどきでやばいから。



時計はまだ部活が終わるまで時間がある、はやめに七瀬の教室に行くのも
迷惑だと思い、自分の教室でうつ伏せになり今日のシュミレーションをする。





夢の中はやっぱりふわふわしている。
こ...こは、教室......?

七瀬が目の前にいる。
夕日が教室を照らしていていい雰囲気

今なら言えるホンモノの七瀬になら言える、

『好き、大好き』















西野side








部活が終わり教室へ行くが飛鳥の姿はない。


先帰ってしまったんかな?



そう思いながらも飛鳥をさがす。

図書館にはいなかった


ダメもとで飛鳥の教室に行くと机にうつ伏せになって寝ている飛鳥






『好き、大好き』


そう寝言で呟く飛鳥

顔中が熱くなる


でも、それと一緒に不安にもなる


誰に言ってるんやろ?ほんとになななんかな?
別の子なんやないかな?

そんなことが頭に過ぎる。

すると、また飛鳥が呟く


『いつも言えなくてごめん、でも好きだから』


西「それは誰に言っとるん?」

そう、寝ている飛鳥に言う


西「なぁ、飛鳥、ななにいってくれてるの?」

飛「ん、んぅ、......う......ん?」



そう問いかければ唸り声からはっきりした声へ変わっていく、


飛「ん?え、七瀬、」

ガタガタッと音を立てて立つ。
顔が真っ赤な飛鳥


西「なぁ、飛鳥、好きなんは誰?なな?それとも他のこなん?」

飛「え、うん、.........いや、好きなんは七瀬だし...」

西「じゃあ、なんで好きって言ってくれないん?」

飛「............」

西「他の...夢の中の子には言えるのにななには言えへんの?」

飛「いや...わたしが好きなのは七瀬だけだから」






飛「好き、大好き」



そう照れながら笑う飛鳥



飛「夢の中ならね、七瀬になんだって言えるの好きもなんでも」



西「夢の中のななは幸せやな」

飛「いや、これから伝えるから......」


西「じゃあ、これからは夢やなくてこっちのななに言ってな」





夢の中で想っていつか夢がそのままになればええな






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