気付かぬ想い
□第4話
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3人で学校の廊下を歩いてるある日のことだった。
「あ、あいりーー!」
「あかりちゃん〜!」
「こっちがけいちゃんでこっちがさや姉!この3人が中学からの仲良し3人組やねん!」
「噂のけいちゃんと笑笑あ、夢莉のこと助けてくださったさやかさんですよね?谷川愛梨って言います!」
なんとなく見たことがあるような気がしていたが、夢莉ちゃんと待ち合わせをしていた子か。
「あの時の!愛梨ちゃんって言うんだ、よろしく〜」
夢莉ちゃんはいないのかな?周りを見てみるがどうやらいなさそうだ。あかりと恵は話が盛り上がっているようだったが私はイマイチ馴染めず一足先に教室に帰ることにした。
その日の放課後部活をするために体育館に行くと、たくさんの後輩達がバスケ部に差し入れするためにスポーツドリンクを持って体育館前で待っていた。
「相変わらず人気ねぇ、さや姉もけいちゃんも」
「ま、バスケ部ダブルエースだから。ね、さや姉」
「はいはい笑笑」
そんなこんなで準備をしていると夢莉ちゃんと愛梨ちゃんがあかりの横に立っていた。何してんやろ?
「あかり、なんで夢莉ちゃんと愛梨ちゃんが、部活におるん?」
「え、ああ言い忘れてた!バスケ部のマネージャーあかりしかおらんくて愛梨のこと誘った夢莉ちゃんもやりたかったみたいで今日からマネージャーになってもらうことになってん、なんか困ったことでもあった?」
「いや、別に…」
そのあとたまたま夢莉ちゃんと目が合って微笑まれた。顔が整ってて、やっぱ可愛いなぁ
部活が終わった後なんとなく声をかけてみようかと思ったが、姿が見えなくなってしまったので諦めて帰ることにした。