人生は航海の連続である!

□4.2人の殺し屋
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そこから私は自分の過去について話した。


私がカルマ家っていう殺し屋一族に生まれたこと、

7歳の時にカルマ家が滅ぼされ私だけが今の家に引き取られたこと、

殺し屋だったって理由で、家の中に閉じ込められていたこと、

7年、その間に外に出るための試練を受けてきたこと、

そして今、最後の試練の真っ最中であること。


「へぇーそれで、俺に家についてきて欲しいって?」

そうゆーこと。

「外に出る試練って言っても、もう外出てんじゃん。ってか、なんで確信ないんだよ?覚えてねーのか?」

それは、これのせい。私の耳についてる、イヤリング。
このイヤリングにはなにか特別な力がある。
このイヤリングのせいで、私は殺し屋の、カルマ家にいた記憶が無くなっている。
まあ、正確に言うと覚えている部分もあるんだけど。そこまでは言わなくていいよね。

「ま、忍者の家っていうのも興味あるし、いいぜ」

わー!やった!ありがとう。

「あ、そうだ。マハって人知ってる?」

「マハ? ゾルディックにいるぜ。でもそれくらいしか知らねーな」

家族でもあんまり知らない人なんだ。

マハっていうのは私が覚えていた名前。カルマ家にいた時の記憶はないけど、『マハ』と『クレアス』の2言だけは覚えていた。

「そっか」

「忘れてるってどんな気分?俺は殺しの技術とか全部忘れて新しい自分になれたらって思うこともあるけどな」

忘れてるって実感は全然ないからそんなに嫌じゃないよ。嫌か、そうじゃないかも分からないって感じだけど。


「なあ、ゴンも連れてこうぜ。あいつ、絶対はしゃぐって」

そうだね。ゴンも連れてこうね!
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