人生は航海の連続である!
□1.初めての外?
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わぁ〜これで最後の試練か〜!
これまで剣の修行とか勉強とかいっぱいしてきたけどもうどの試練も終わった。そして、次で最後。
やっとこと監禁生活ともおさらばできる。
7年間。
長い間の監禁だった。
監禁と言っても広い屋敷の中は自由に移動できたし、そんなに不自由はなかった。
ただ、世界はもっと広い。
と本で読んだ。
屋敷の中は端から端まで歩いても10分くらいしかかからないし、走ったらほんの2分。
でも外の世界は10分走ってもまだまだ続く。
だってね、私のいる日本ってとこの地図だけ見てもこの屋敷は点より小さいの。
私の世界はとても狭かった。
でも、今度は外に出れる試練なの!
試練の内容は
・ハンター試験に合格すること
・人を殺さないこと
・自分の過去を5人以上に話すこと
・屋敷に1人証人として連れてくること
まあ、簡単に言うとこれくらい。
え?監禁されていた理由?
……細かいことは気にしな〜い!
のちのち話すとして。今は外に出ることに集中します。
意気揚々と外に出ようとしたけど、そんなに簡単に自由にしてくれる訳もなく、私は小さな部屋というか箱……言ってしまえば檻に入れられた。
ハンター試験の会場は海の向こうって聞いてたから楽しみだったのにな〜
海見たかったよ。
しばらく揺られ、止まってを繰り返してついに檻の鍵があいた。
ここか!あれ?ご飯屋さん?ハンター試験ってもしかして大食いとか?
「ここに入りこう注文しろ。
ステーキ定食。弱火でじっくり。」
やっぱり食べるの?食べれるならそれはそれで嬉しい。
「いいか? 一言一句間違えずに覚えろよ」
はーい。
「これは裏口受験のようなものだ。普通の人は会場に着くことまでもが試験だ。家の厚意に感謝しろよ」
裏口受験……って裏口入学みたいなもん?なんかずるくない?最初から受けたかった〜
それになんか恩着せがましいし。
「試験が終わったら、ほら、」
ボタンがついた機械が渡される。
「このボタンを押せ。位置情報を発信する。迎えが行くからな」
監視の人と別れて店に向かう。
これで監視はいないのかな?こんなの簡単に逃げれちゃいそう。従順に試練受けてきたから信用されたのかしら。
まあ、逃げる気はないけど。
「ステーキ定食。弱火でじっくり!」
ピクッ
定員さんが反応した。
「奥の部屋にどうぞ」