人生は航海の連続である!

□3.ゆで卵
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次の試験は……ってまだ続くの?? たくさんいた受験者はもう100人ちょっとくらいに減ってしまった。

今度は森か。なんか、動物が惑わしてくるらしい。

「その試験官は偽物だ!」

不意に後ろから声がして、振り返ってみるとそこにはボロボロの人がいた。手にはサトツさんの顔をした猿がいる。

ほんとそっくり。あれ? ヒソカがトランプ出した。あれ、投げそうだな〜。多分あっちの人にだよね?
無駄に人傷つけちゃダメよ〜
ということであのトランプとろう。

「よっと」

見事にキャッチ。このトランプかたい! 何で出来てるのかな?

「悪い人でも命は大切にしないとダメだよ、ヒソカ」

そう言って後ろを振り返ると、トランプに驚いたのか人はいなくなり、猿だけが逃げていくのが見えた。
猿が本体だったのか〜

…このトランプ、もらってもいいかな?

その後、ちょっと話があって、またサトツさんは歩き始めた。

よし、ついて行こう。





深い霧に包まれた森は方向感覚をうばい、周りも見えにくくしていた。
気づけば周りには誰もいない。
こっちですよ〜って呼ぶ声も聞こえるけどそんな親切なわけないし、たまに大きな音もするから何かが起こっているのは確かだ。

あっちの方、なんか開けてるっぽい。それにこれは…血の匂い?

ちょっと覗いてみるとそこにはゴンとクラピカと倒れたレオリオがいた。
ゴンとクラピカが見ている先にはヒソカ。

このたくさんの死体もヒソカがやったのかな?なんでだろー?
お取り込み中みたいだし隠れてよーっと。


しばらくするとヒソカが去っていった。
何してたのかな? レオリオは連れてかれちゃった。

「やあ♢」

うわっ! 後ろにいる!


……落ち着け落ち着け、自分。

「さっきぶりだね、奇術師さん」

「この死体、怖くないのかい?」

怖くはない。でも不思議。なんで殺すの? 私みたいに閉じ込められちゃうかもよ?

「トランプを止めれたのには驚いたよ♧」

それはどうも。

「ただの平和主義者かと思ったけど、これだけの死体を見ても平気そう♢ 君、何者だい?」

え〜そんなこと聞かれても。

「さあね」


それより、レオリオはどうするんだろう?

「この子が気になる? 大丈夫だよ♡ 彼も合格だから」

いや、この子ってレオリオのことなの……。

「彼はボクの大切な青い果実♤ 真っ赤に熟すまで待ってから美味しくいただくからね。もちろん、君も♡」

うーん、鳥肌だわ。じゃあ、青い果実がどうちゃらでレオリオは大丈夫っていうことだよね? そういうことにするからね?

「心配ならボクと戦って取り返してみる?」

いいや、けっこうです。

丁重にお断りしてその場を去る。
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