人生は航海の連続である!

□6.タワー攻略!
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『それじゃあ、試験内容を説明するよ』

揃ったから進めるみたい。多数決でいろいろ決めていくらしい。

最初の質問は進むか、進まないか。
トンパが間違って進まないを押しちゃって、レオリオが騒いでたけど、進めることに変わりはない。
そんなに怒ることないのに。


そして、たまに押し間違いや、クラピカが雑学を披露しながらも順調に進んでいった。



「多数決するなら奇数の方がいいのにね」

ゴンが言う。

その通りだね。

私たちは6人だから、選択肢が2つだと3と3で同票になることがある。その時はもう一度やり直すというめんどくさいことをしていた。


「時間をかけさせよう、という狙いがあるのだろう。この塔の脱出には時間制限があったからな」

なるほど。



そして、広い空間に出た。

ここでは、1対1の勝負をするらしい。

「お互い、勝ち負けが同点になったらどうするんだ?」

「その場合、引き分けとして残り時間のうち半分を待機してもらうことになります。」

時間が減るってこと?? それは大変。

勝負は、トンパが負け、ゴンが勝ち、クラピカは……結局勝ったのか。そのあと、レオリオが負けた。

みんなの試合は割愛します。

そして次が私。殺し合いじゃない勝負がいいなぁ。そうじゃないと勝てない。

「次は、君か。それでは始めよう」

この人が私の対戦相手。見た目は、白髪の混じった黒髪と大きな眼鏡が印象的。科学者みたいな人。
あんまり戦い得意そうじゃなかったから、率先して出たんだけど……

「私、人を殺せないの」

ちょっとか弱い女の子っぽく言ってみる。

「人殺しは怖いか? 実は私も戦闘は苦手でね。神経衰弱でもどうだい?」

神経衰弱! 知ってる〜。トランプでやる遊びでしょ? 楽しそう。

「ただの神経衰弱じゃつまらない。だからこうしよう。足して14になるカードがペア」

うぇ〜複雑になってきた。
つまり、1と13がペア、7と7がペアってことだよね。

でも、それってあなたが勝てるくらいの複雑さなんじゃない? もっと難しくしないと勝てない気がする。

「もっと難しくしようよ、トランプ使うんでしょ?……そうだ! 一回自分の番が終わったら、どこかのカードを交換するってどう?」

私の番が終わったら、私がどこかのトランプを交換する……
うん! 楽しそう。

「楽しそうだね。でもいいの? 覚えるの、だいぶん難しくなっちゃうけど……」

この人もわくわく顔になってきた! やったことないルールでやるのはリスクがある、でも興味ありあり、って顔。

「大丈夫!」

「じゃあ、始めようか」

「お、おいクレアス、これで勝たねぇと時間なくなっちまうぜ? 本気かよ!」

大丈夫。私は本気。神経衰弱ってしたことないけど〜わたし得意だと思うんだよね。

「それでは、はじめ!」

じゃんけんをして先行を決める。
あぁ〜、じゃんけんとかいったらさっきのレオリオのいまいましい記憶が……笑


ちゃんと覚えよ〜
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