人生は航海の連続である!
□8.プレートゲット!
1ページ/2ページ
こっちの方だったと思うんだけどなぁ〜
見つかんないや。
ん、なんか、見られてる?
人!
頭つるつるの人!
「気づかれたか。それじゃあ、しょうがねぇ。強行突破といくか」
そう言って、小刀のようなものを投げてくる。
いきなりだな。
あれ? これってもしかして……
かわしたと思ったら、近づいてきて蹴りを入れようとする。
私はそれを手で流す。
きゃー、手つかまれちゃう。捕まったらやばいかも。
よし、それなら攻撃!
……しようとしたらかわされた。
少し、距離をとる。
後ろを見ると、さっき投げてきたものが木に刺さっていた。
さっきも思ったけど、これ、くないだよね。
「あなた、忍者?」
「そうだが、それがどうした?」
「やっぱり。私も忍者なのよ」
この人はけっこう強い。しかも道具もちゃんと持ってる。
私は、武器は何も持たせてもらえなかったからこっちは丸腰。
分が悪いわ〜
話して解決したい気持ち。
「私、エルマ=クレアス。あなたは?」
「……お前、エルマって言ったか?」
そうだよ。
「私がターゲットなの?」
「さぁな。ターゲットがわかんねぇから3枚集めようと思ってな」
「じゃあ、私のことは諦めてくれない?」
普通はそんなこと言っても諦めてくれる訳ないんだけど、このつるつる君が忍者だっていうなら話は変わる。
エルマはジャポンの忍者一族の中でも、1位2位を争う一族。その名前はこの人には効果があるんじゃないかしら。
これって卑怯?
「一族の家紋見せてみろよ。エルマなら体のどこかに刺青があるはずだ」
家紋……この左手首についてるやつか。
着物の裾をまくって、見せる。
「……本物だな。しかも青。直系でなくとも限りなく近い証拠だな」
どう?
「私は当主の弟の娘なの。恩を売っておいて損はないと思うけど」
一応ね、養子だけど。
「そのようだな。だか、あいにく俺は難儀な性格でな」
やば。この雰囲気、戦うやつ。
「認めたやつとしか、取引しない主義なんだ。エルマだろうが関係ねぇ」
かなしい😢
でも、それなら認めさせるまで。