人生は航海の連続である!
□9.4次試験終了
2ページ/2ページ
それからの5日間は、ハンゾーに料理を作ってもらって、私は人を見つける手伝いをした。そうして私は食べることができ、ハンゾーは6点集める事が出来た。
「ハンゾーはいつも、こんなご飯食べているの?」
「兵糧丸か? 栄養満点でその場にあるもので作れる。いいもんだろ?」
ああ、うん。美味しくないけど。
忍者についての話もした。
「忍ってのは損な役回りだと思うぜ」
損なの?
「上から言われたことは淡々とこなしてかなきゃならん。感情を持たずにな」
なるほどー。
「ハンゾーも家から言われてきたの?」
「ああ、そうだ」
「じゃあ、ハンゾーは淡々とこなしてないね」
だって私のこと見逃してくれたもん。
「俺は他の忍者とは違うぜ。情に厚い忍者なんだ」
そんな忍者あり?
「それに、エルマとコネが出来るのも嬉しいだろうよ」
やっぱり、こういう所は忍者なんだな〜
「そういう所、エルマは徹底してるじゃねぇのか」
ん? どういうこと?
「知らねぇのか? その腕に彫られた家紋、家との約束を破るとなにかあるって噂だが」
えー! そんなの聞いてない。
「何かあるって何があるの?」
「全身に痛みが走るとか、寿命が縮むとかっていう話だがな」
こっわ! そんなこと伝えてくれなかった。
だから、見張りが誰もいないのか。
「ちょっと試してみようぜ。なんか約束破ってみろよ」
「いやだよ!」
*
*
*
そして、最終日。
「もう別行動でいいよな?」
「ご飯、ありがと〜」
「ああ。割と楽しかったぜ。お互い頑張ろう。ほら、これ名刺」
凄い。名刺なんかもってるの?
「ありがとー。ハンゾーも頑張って」
そう言ってハンゾーと別れた。
この5日間、自分のプレートにはずっと注意を払ってたけど、やっぱり取るような様子はなかった。
ほんとに情に厚い忍者なんだな〜
ま、プレート集め、手伝ったし、手裏剣もちょっと教えてあげた。それでチャラか。
船へ向かおう。
あれ? あの3人は!
「お〜い! ゴン、クラピカ、レオリオ〜」
3人とも合格できるの? ゴン、大丈夫?
「みんな、6点集められたよ!」
「ゴンも!? すごいね!」
よく頑張った!
じゃあ、みんな合格だね。
やっぱり、ゴンってすごいよ。
でも、ちょっと元気ないような気がする。
むっ! あいつは!
「あー! キルア! 私との約束忘れたでしょ?」
「あーわり、なんだっけ?」
も〜! キルアのせいで私がめっちゃ大変だったんだからね!
でも、結果的には4次試験合格!
ハンター試験合格にも近づいてきた。