short

□甘美な魅力
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「わっ、わ!」

耳のこそばゆい感覚に名無しさんは小さく身をよじらせ、小首を傾げた


「…お前は俺に守られるのが嫌か?」

「ッ滅相もございません!」


名無しさんが身を乗り出して言うと、政はふっと鼻で笑い顔を近づけた



「せっ」

政様、と口にする前に唇が触れ、触れたかと思えば直ぐに離れた


「…もう時期蝋も消える。早く寝ろ」


政の手は名無しさんの頬から頭へ移動し、ぽんぽんと優しく触れた


「は、い…」



名無しさんは寝台に伏せ、政も追うように蝋の火を消し伏せた



「…次の伽は覚悟をしてこい。」


政は背を向けて横臥する名無しさんを後ろから抱き、布団を肩まで引き上げてやった


「ッ…承知致しました」


#name1###は政がかけてくれた布団の端を掴むと顔が隠れるほどに上げ、隣で静かな寝息が聞こえてからも寝付けなかったという
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