小説
□涙、夕焼け色(斎千)
1ページ/1ページ
何が正しくて
何が間違っていたのかなんて
もう…今となっては分からない
だって貴方にはもう
私の声は
届かない
涙、夕焼け色
綺麗だね、と
遠くで誰かが笑った
愛していた
貴方の意志を、大切にしたかった
でも
あの時気付くべきだったんだ
苦しむ貴方を見たあの時に
こうなることに
そう思っても
私の身体はもう
貴方に触れられない、
ただの
屍
涙、夕焼け色
夕焼けは
貴方の血の、色
.
[
戻る
]
[
TOPへ
]
[
しおり
]
カスタマイズ
©フォレストページ