小説

□涙、夕焼け色(斎千)
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何が正しくて

何が間違っていたのかなんて

もう…今となっては分からない

だって貴方にはもう

私の声は

届かない




涙、夕焼け色

綺麗だね、と

遠くで誰かが笑った















愛していた

貴方の意志を、大切にしたかった


でも

あの時気付くべきだったんだ

苦しむ貴方を見たあの時に

こうなることに

そう思っても





私の身体はもう





貴方に触れられない、

ただの








涙、夕焼け色

夕焼けは

貴方の血の、色











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