小説

□なまめか、し(沖斎#)
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※前世の記憶有、現代パロ





ただ好きで

本当は

こんなこと、したくなかったはずなのに



好き

大好き

愛してる



その言葉を免罪符に





僕は

愛する人を犯し、壊した。








「いっ…ぅああ、あ。」

「ふっ、ぅ…きつい、ね…一くん。」

「んっ…や、め…そ、じっ…なんで…こんなっ」


制止の声を無視して、僕は自らを更に一くんのナカに押し込む。

「くっ…あ」


苦しげに顔を歪める一くん。

昔見た、怪我をしたときの一くんの顔とは全然違う。色っぽい。

無理矢理イれたからかな。

少しナカを切ったらしい。一筋、赤が伝う。


「見て一くん。なんだか女の子の処女喪失みたい。」

「っう、ぐ…ぁ…」


シーツにはえる、赤。

一くんから溢れ出す、愛液も、次第にシミを大きくしていく。

「綺麗、一くん。だぁいすき。」


腰を激しく動かす。

その度、繋がるソコからは卑猥な水音。

僕を包む一くんのナカの暖かさとか、程よい締め付けとか、ぬめぬめとしたすべりとか、時折聞こえる一くんの声とか



全てが僕を高まらせていく。

「や…めろ…頼む…そうじ…頼むからっ…!!」

「なんで?なんでやめなきゃいけないの?一くんだって気持ちいいでしょ?」


すかさず一くんの胸の突起を弄れば、途端に一くんの背がしなる。

「ひっ…や、めろ…それ…や、だ…」

「何?何が嫌なのかちゃんと言わなきゃ、僕わかんない。」


ぺろり、一くんの胸を嘗め、そのまま口に含む。

「いっや…や、あ、あああっ!!」


腰を動かしつつ、胸に少し歯を立てる。反応して、突起が固くなっていく。


分かる。分かるよ一くん。

「一くん、何が嫌なの?好きだからヤッてるんだよね、僕ら。」

「ひっ…う…こ…怖い…。」

「え?」


ぎゅ…伸ばされた腕は僕の身体を抱き寄せる。


耳元で、目の前で、一くんが確かに乱れていた。


だらし無く涎を垂らせ、生理的な涙を瞳いっぱいに溜めて

虚ろな黒が僕を射抜く。


「俺が…俺じゃ無くなりそう…で…怖、い。」


ふるふると、身体を震わせ泣く一くん。




違う…違うのになぁ。

一くん自身を掴み、上下に抄く。

驚きに目を見開いた一くんは、一際高く鳴いて、僕たちは同時に果てた。




ぐしゃぐしゃになった一くんから僕を抜いた。







「大丈夫。一くんは何も変わらないよ。」


汗に濡れた一くんの髪を撫でる。

「変わったのは…僕のほうさ。」


















そう言ったその時の僕は…上手く笑えていたかな?








「ねぇ?一くん。」





尋ねた一くんは、既に意識を手放していた。













→何したかったか分からん









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