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□ビタースイート
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「ねぇ、おーいし。



おーいしにとっての俺との恋って、チョコに例えるなら何味?」


**ビタースイート**
放課後の教室。居るのは、俺と英二だけ。

今日は部活も無くて、英二は日誌を書いてる俺を待ってくれている。



ずっと、俺に気を使って喋らなかった英二が、急に口を開いたから、なにを言い出すのかと思ったら・・・。

「え、えーじとの恋をチョコに例えるなら、ってこと?」

「うん。」

何だか笑ってしまいそうな質問だったけど、英二は凄く真剣な顔してた。

だから、日誌を書く手を止めて、俺は考え始めた。

「味って、ブラックとか、ホワイトとか、ってこと?」
「ううん。」
英二はブンブンと頭を横に振った。

違うのか?
味っていったら、そういうことじゃないのか?

「あ、味じゃなくて、甘さだった。」
「甘さ?ミルクとか?」
「そう、それ。」

チョコの甘さで、この恋の甘さを表してってことか。

「んー、俺はミルクかな。とーっても甘い、ミルクチョコレート。」

英二と過ごす時間は、世界中のどんな甘いチョコよりも甘い。

なーんて、なんかキザっぽい台詞だな。

「そーなんだ。」
「えーじは?」
「え…。」
「俺に聞いたんだから、えーじも答えてよ。えーじにとっての俺との恋ってどんなチョコ?」

「俺にとっての大石との恋は…。」

英二は少し俯いて、考える仕草をした。

「ビタースイート…、かな。」

「え…?」


俺はてっきり、同じ甘いミルクかと…。

「なんで?」
思わず聞いてみた。
「ん。大石と過ごす時間は、甘いよ。すんごく。でも…。」
「でも?」
「でもたまに、大石がクラスメイトとか、手塚とかと楽しそうに話してる時とか、ちょっとほろ苦い気持ちがうかぶんだ。だから…。」
「えーじ。」
「でも、それだけ俺は大石のコト好きなんだなって、思うけど。」
「…。」
お前の感じるこの恋を、俺は信じてもいいんだよな…?

「えーじ。」
「ん?」


「愛してるよ。」

「俺も…。大好きだよ。」

俺の愛する人の恋は、


大人なビタースイートの味。
-fin-

あとがき
衝動のままに書いてしまいました(-.-;)

なんじゃこりゃ…。

終わりがあっさりすぎ。
青じそドレッシングよりあっさりしてるよ、こりゃ。

こんな駄文を読んでくださり、感謝です(ToT)


うう…、頑張ります"(ノ><)ノ

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