小説

□無題
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「ほら、聞こえる?ジャンヌちゃんのここってば、ぐちゃぐちゃって…」
「や、やめろよっ…!ち、違う、俺は、…感じてなんか…ねえ…!!ひっ?!」
同時に胸の感じやすいところに刺激を与えられ、思わず声が出る。
(こんな声、俺じゃ、ねえ!)

「いやいやしてるけど、身体は正直だよ?」
「あっぐ…おれ、は、女、をっ…すてっ…あ、…ぅう…」
「心では捨てれても、身体は女の子。これは逃れられない事実だよ?ほらほら、指、入れちゃおうかな」
「あっ?!な、やめ…ろっ!…あ、んぅう…?!」
「あったかいし、トロトロだし、ジャンヌちゃん才能あるんじゃない?」
「うっ、せぇ!!俺は、ち、が…う…き、気持ちよくなんか…っ!」
「んー、かたくなだねえ…それじゃあ、1回イくかい?」
「は、あ?い、くって…どこに…っ」
「ぷ、あはぁはは!!そーじゃなくて、もう、ジャンヌちゃんてばほんと無知なんだからさ!」
そう笑った男は、一気に俺のズボンと下着を下ろし、アソコを顕にしやがった。
恥ずかしさで訳わかんなくなってる中、男はソコへと手を伸ばした。
「っ?!あ、ぁああ?な、んかっ…へっ?」
いじられた瞬間、身体に電撃のような快感が走った。視界が涙で歪む。
「な、ぁ…さ、わんな、そこ、なんかっ…変だ、…っひぃ!」
「ほらほら、ココ、弄られると気持ちいいでしょ?クリトリスって、言うんだよ?覚えたねぇ、ひとつ賢くなったねぇ、良かったねぇ、ジャンヌちゃん?」
「あ、ぁああ?!なっ、ぁ、…や、やだ…嫌だ…か、んじたく…ねぇっ!」
「無理無理。ほら、おっぱいもいじってあげるね?」
「や、やだっ…あっぁあああ?!」
訳わからない量の快感に目が見開かれる。声なんか、あげたくねえのに…と、められない…
「お、おれっ…お、んな、すて、て…あ、ひぃっぐ…こんな、こ、…き、もちく、なんて…な、っら…な…ぁぁあ…」
「ふふ、今どんな気持ち?女捨てたって、思ってたのに、男に、しかも、俺らみたいな敵に!こんなふうに犯されてぐちゃぐちゃに濡らして、喘いで、イかされそうなきぶんは、さ…!」
「あ、ぁあああっ?!ちがっ…う!おれ、は…っ、し、んじ、たく…ねぇっ…で、っも…や、ぁぐぅうあ…な、なんか、…ク、…るっ…」
頭の中がパチパチする。もう、逃れられない…!
「イくんだね?敵に!弄られてイっちゃうんだな?!」
「ぁ、ぁああ…や、やだ、やだやだやだ…やっ…あ、あ、あっぁああ…イ、くっ…!!」
目の前が真っ白になる。もはや、声にならねえ声が、…思わず漏れた。
「…ーーーっ!!」(びくっ

…もう、もどれないと思った。
快楽に震える自分の体を感じて、…俺は悟った。
俺は、もう、男には、戻れねえ…って。
悔しかった。

「イっちゃったねえ!!気持ちよかったかな?ジャンヌちゃん?」
「…はぁ、はっ…ぁ、ぐ…」
「ありゃりゃ、放心状態だねえ…それじゃあ、この隙に…」
男たちは俺の体を持ち上げ、その汚らしいものを取り出した。
そこで、はっと、我に帰った。

「なっ、ぁ、や、やめ、…それだけ、は…や、やだ、…やだっ!嫌だ!!」
「ふふ、そんなに怖がらないでよー…ここまで来たら、だって、ねえ。自分ばっかり気持ちよくなっちゃずるいよー?」
「や、やっ…それ、だけはっ…た、たすけっ…」
頭をブンブンと振る。それだけは、避けたかった。

…脳裏に、さっき別れたあいつの顔が蘇る。
「じょ…う、た…ろ…っ」
「それじゃあ、いただきますか…」
「やっ、た、すけに、こいよぉ、…じょうたろ…っ

承太郎!!!」



次の瞬間、目の前の奴が左に吹っ飛んだ。
そして、視界が黒で覆われる。そして聞こえる悲鳴と、ひたすら殴る音。

ゆっくり、恐る恐る自分にかけられた布…(良く見たら学ランだった)それをどけると、そこには凄まじい形相の承太郎がたっていた。

「じょ、うた…ろ…」
冗談の一つでも言ってやろうと思った矢先、俺の視界はまた黒く塗りつぶされた。
でも今度は、意識を手放したからにほかならなかった。



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