短編

□閉じ行く世界に、橙を(佐幸)
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「…やはりな。」

目の前に翳した手、その周りに広がる青空が、明らかに前より狭まっていた。


…視界が…無くなっていく。












呼ばれて振り返ると、広がる橙。


風に揺れて触れたい衝動にかられる。


何をしていたの?と問いながら歩み寄る橙に手を伸ばした。


「綺麗だ…。」













嗚呼、閉じ行く世界


最後の世界を


その橙で埋め尽くしたい




















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ゆっきの目が見えなくなる話が書きたい。
暗闇に捕らえられる瞬間までさっすんと一緒にいたいと思うゆっき。




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